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2006年5月18日

ユニットという衝撃。

思い込み、というものがあります。長い間、そういうものだと思い込んでいて、ある意味、常識だと思っている。ところが、ある瞬間にほんとうのことを知って、いままで自分で思い込んでいたことが単なる誤解だと知ることになります。確固とした常識だと思っていたことが、がらがらと崩れていってしまう。たとえば、よく言われることですが、「赤い靴」という童謡の歌詞で、「異人さんに連れられて」というフレーズを、「ひいじいさんに連れられて」と間違えていたというひともいるようです。異人さんと、ひいじいさんでは、歌詞の文脈もまったく違うものになります。思い込みは怖いものです。

ところで、今日、双子や兄弟のタレントについて会社で雑談をしていて知ったのですが、叶姉妹って、創られた「ユニット」だったんですね。知らなかった。愕然としました。ぼくはずーっとほんとうの姉妹だと思っていた。このゴージャスな姉妹を生んだ親っていったいどんななんだろう、家族はどういう金持ちなんだ、などと妄想を膨らませたりしていたものです。しかし、今日、がらがらと妄想は崩れ去りました。家に帰って奥さんにも話したところ、「そんなの当たり前だわよ(冷たい目)」と言われた。ぼくが無知なのか、おじさんなのか、無知なおじさんなのか(きっとこれだ)わかりませんが、orzな気分でした(これも古いですが)。がっくしな感じです。

同僚から詳しい情報を得たのですが、叶姉妹には昔はもうひとりメンバーがいて、晴栄(はるえ)さんといっていたようです。ひええ、叶ユニットを卒業された方がいらっしゃったんですね。とはいえ、こちらは恭子さんの実妹で、美香さんとは異父姉妹にあたるらしい。セレブの世界は複雑です。結婚されたようですが、その後2000年には離婚されているとのこと。さらに叶ユニット2人のマネージャーでもあるようです。晴栄さんの存在が気になるのは、ぼくだけでしょうか。

とにかく、叶姉妹は異父姉妹とはいえグループもしくはまさにブランド的な何かであり、ある意味、モーニング娘。みたいなものなのかもしれません。叶姉妹(TM)などの商標が付いたりして(付かないか)。姉妹が実はユニットであるという商業的な戦略に、無知で何も知らないぼくは衝撃を受けました。ということは、姉妹ユニット解散ということもあり得るわけですし、姉妹ユニット増強ということもあるかもしれない。女子十二楽坊ではありませんが、叶十六姉妹なんてことも考えられるわけです。

叶十六姉妹、どんなものでしょう。また妄想が全開になってしまうのですが、ボンドガールみたいな印象もあり、ボリュームがすごすぎてみているだけでお腹がいっぱいなイメージもあります。ふたりであればナイスバディもなんとか許容範囲ですが、16人も集まったら許容できません。困ってしまいます。見た目のインパクトからイエローキャブ系アイドルなどの競合にもなりそうです。さらに、浪費も凄いかも。とはいえ、日本経済の消費促進に影響力があり、経済の活性化を牽引する最終兵器的なユニットにもなるかもしれません。恐るべし、叶十六姉妹(ところでなぜ十六なのでしょう?)。

兄弟や姉妹ってユニットじゃないですよね。兄弟や姉妹でミュージシャンなどのアーティストもいますが、特別なケースという気がします。まったく知らない他人が、姉妹になる、兄弟になる、というユニットは斬新なイメージでした。

どなたかバーチャルな兄妹ユニットを結成しませんか?ぼくの作った曲を歌ってください。というのは冗談ですが、リアルなユニット(?)として、ぼくには妹もいるのでした(ちなみに、ものすごく優秀な独身の弟もいる)。妹は音大を出ているのですが、妹と何か曲を作ろうという気持ちには、なぜかなれません。昔からぼんやりと夢(というか妄想)ばかりのいい加減な長男のぼくとは違って、しっかりとした堅実派のリアル妹は、現在かわいい娘さんのママさんになって、クルマ好きのパパさんと素敵な家庭を築いています。

叶美香さんは妹っぽくて、たいてい姉妹って妹のほうが可愛い気がする(姉妹がいらっしゃる方、すみません。ぼくの偏見です。ちなみに兄弟の場合にも、弟の方がかっこいい気がする。うちもそうだけど)とずっと思っていたのですが、その架空の夢も消えました。現実を知らないほうがよかったのかもしれない、などと思いつつ、冷静に考えてみると、そりゃそうだろ、ぼくのバカ、というお恥ずかしい感じがして、なんだかやるせない一日でした。

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■今週のR25にWikipediaの記事もありましたが、Wikipediaの叶姉妹の解説です。かなり詳しい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B6%E5%A7%89%E5%A6%B9

投稿者 birdwing : 2006年5月18日 00:00

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