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2006年6月12日

芝生。

ワールドカップの日本対オーストラリア、負けちゃいましたね。なんとなく日本のチームは気迫に欠ける気がしたなあ。中村俊輔さんのゴールはうまいなとは思ったんですけど、なんとなくふわーという感じだったし。奥さんは寝ちゃいましたが、息子たちと最後までみていました。というか、次男の方はみているというかはしゃいでいるだけでした。それにしても、長男は明日、学校は大丈夫なのだろうか。というぼくの方が心配なのですが。

日の当たる芝生をみていたら、というか芝生じゃなくて試合場なのですが、ビールが飲みたくなってしまい、缶ビールをどんどんあけてしまったらよい気分になりました。なんだか日曜日の午後に、芝生の広がる庭でひなたぼっこをしているような感じだった。試合も後半になると、ゴールポストのあたりが日影になってしまって、あれだけ明暗がくっきりしていると守るほうも攻めるほうもやりにくいだろうな、と思ったりしたのですが、だからどうだという気もします。そんなわけで試合が終わって負けてしまっても、なんだかなーという気分にしかならなかったのですが、力が抜けてしまってブログもまとまりません。

芝生といえば、谷川俊太郎さんに「芝生」という詩があって、短い詩なのですが「ぼくとはなんだろう」という神秘的な問いがわきあがってくる作品です。ついでに、村上春樹さんにも「午後の最後の芝生」という短編小説がありました。この作品も広がりつつ閉じているような、一種のぼーっとした感じ、ハレーションを起こした緑の色彩のなかに意識が朦朧と沈み込んでいくような印象だったような気がします。

ぼくはいったいサッカーを観ていたのでしょうか。縞模様になっていた芝生をみていただけかもしれない。酔いが醒めたあと、次には眠りがぼくを朦朧とさせるのですが、そんな日もあるものでしょう。

きっと今夜は芝生の夢をみるような、そんな気がしています。

投稿者 birdwing : 2006年6月12日 00:00

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