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2006年7月15日

カナリア

▽cinema06-043:執着することの怖さと、自分が自分であることに負けないこと。

B000AYB2M6カナリア [DVD]
塩田明彦
バンダイビジュアル 2005-10-28

by G-Tools

難しい話題を扱った映画だと思いました。ニルヴァーナというカルト教団に入信した12歳の少年(光一)が、おじいさんによって連れ出された妹を取り戻すために、教団の施設を脱走します。途中で援助交際などをやっている少女(由希)と出会い、お金もなくぼろぼろになりながら妹の場所をめざす。ロードムービー的な要素もあるのですが、途中でレズビアンのカップルに会ったりして、なかなか波乱万丈です。

正しさとは何か、と深く考えさせられました。憎しみに盲目的になった光一は、マイナスドライバーを尖らせておじいさんの殺害することばかりを考えているのですが、旅の途中でお金がなくなって、万引きしようという由紀に対して、万引きはよくないと諭す。由紀は、人を殺すのはよくて万引きはダメなのか、と光一を非難する。

最後の台詞はかっこよすぎですね(ネタばれになるので書きませんが)。折れそうなぐらいに痩せていて、けれども大阪弁で気丈な由紀を演じている谷村美月さんがいい味を出していると思います。7月15日鑑賞。

公式サイト
http://www.shirous.com/canary/

*年間本100冊/映画100本プロジェクト進行中(51/100冊+43/100本)

投稿者 birdwing : 2006年7月15日 00:00

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