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2006年7月24日

エリザベスタウン

▽cinema06-046:自分を見直す旅、家族、彼女、そして音楽。

B000HKDEUGエリザベスタウン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2006-11-02

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泣けました。一流のシューズメーカーに勤務している主人公ドリュー(オーランド・ブルーム)は、新しくデザインした靴が大失敗をして、会社に10億ドルもの損害を与えます。解雇されて家で自殺しようと思うのだけど、そのときに電話がかかってきて、父が心臓発作で亡くなったという知らせを聞く。悪いときには悪いことが重なるものだけれど、田舎に帰る途中でスチュワーデスのクレアと出会います。別れ際に電話番号を教えてくれたので、電話で一晩中、話をしてさらに徹夜で会うのですが、話が尽きない相手というのはいるもので、なんだか懐かしいものを感じました。

田舎では、近所はもちろん親戚たちなどたくさんのひとが集まって、ほんとうにうざったいのだけど、それがあたたかい。都会に暮らしているとかなりドライになるものですが、田舎というのはほんとうに面倒くさいことも多いけれど、おせっかいも含めてひとびとのあたたかい関係があるような気がします。父の葬儀の騒がしさのなかで、ドリューは人々のつながりにも癒されていきます。

この映画は、失恋したりし仕事がうまくいかなかったり落ち込んでいる方におススメです。「失敗がなんなの?」と言ってくれて、自分を取り戻すための分厚い旅のマップ(BGMつき)を作ってくれるクレアのような彼女がほしい。ひとりのクルマ旅、火葬されてツボに入ってしまった父を助手席に乗せながら、彼はいろんなことをツボのなかの父と話して、笑ったり怒ったり号泣したりするのですが、この場面はぼくには涙なしには見れませんでした。

それから、映画のなかの音楽がいずれもすばらしい。以下の公式サイトを開くと映画のなかで使われている音楽が流れます(ENTERからFlashのサイトに入ると音が出るのでご注意ください)。サイトを確認しながら、ずっと聴いてしまった。アコースティックギターの音がいいなあ。シーンが目に浮かんでじーんとします。キャメロン・クロウ監督は10代から音楽評論の仕事に携わっていたとのこと。なるほど、やはり音楽をわかっていると使う音楽も違います。サントラがほしくなりました。7月24日鑑賞。

公式サイト
http://www.e-town-movie.jp/

*年間本100冊/映画100本プロジェクト進行中(53/100冊+46/100本)

投稿者 birdwing : 2006年7月24日 00:00

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