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2006年8月 6日

メリンダとメリンダ

▽cinema06-049:喜劇と悲劇の同時進行と重なり合う物語

B0012P6C9Aメリンダとメリンダ [DVD]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2008-03-19

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冒頭で、まず喜劇作家と悲劇作家が登場します。そして、その作家を含めた4人が飲みながら、とある第三者のエピソードをそれぞれ喜劇的、悲劇的な二方向から創り変えていく。そのふたりの劇作家が脚色するのがメリンダという女性を主人公としたストーリーなのですが、映画のなかで同時進行していきます。これはどっちだったけ、とかなり複雑になるのですが、そのあたりの知的な仕掛けがウディ・アレン的ともいえる。同じビストロが登場したり、アラジンのランプのような小物が登場したりする。複線の使い方にしても、物語の流れ方にしても、非常に凝っているものでした。喜劇編、悲劇編のいずれにおいても、メリンダという女性を受け入れる夫婦(映画監督の女性と売れない俳優の男性、音楽の先生をやっている女性とやっぱり売れない俳優の男性)は、結局のところ愛情が破綻していったりするのですが、そのあたりのテーマもウディ・アレン的ともいえる。さらに音楽も彼っぽく、それほどぐっとくるわけではないのですが、雰囲気のある小品という感じでした。8月6日鑑賞。

*年間本100冊/映画100本プロジェクト進行中(56/100冊+49/100本)

投稿者 birdwing : 2006年8月 6日 00:00

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