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2007年2月13日

アモーレス・ペロス

▼Cinema07-007:狂犬のような人生が連鎖する、疾走する。

B000N4RBUAアモーレス・ペロス スペシャル・コレクターズ・エディション
ガエル・ガルシア・ベルナル エミリオ・エチュバリア ゴヤ・トレド
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2007-02-23

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「21グラム」という映画を観たのですが、こちらもアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督(舌噛みそう)の映画です。


冒頭では、血まみれの犬を後部座席に乗せたまま疾走するシーンからはじまるのですが、いきなり引き込まれた。そして、「21グラム」と同様に3組のそれぞれ別の人生が絡まりながら進展していきます。スーパーで働きながら強盗で稼ごうとする兄とその兄嫁を愛してしまった弟、自動車の事故によって片足を切断するモデルと彼女のために家族を捨てた男、大学教授でありながらテロリストになった後に薄汚れたホームレスの生活をしながらも自分の娘を忘れられない老人。


中南米のブンガクにも独特の雰囲気をもつものがありますが、多様な人生を連鎖させて描くのは、中南米的な人生観があるのでしょうか。ラテンの血が騒ぎつつ、どこかせつない。夢をかなえようとしてかなえることができないかなしみに溢れています。そのかなしみが狂犬のように疾走して、それぞれの人生を静かに狂わせていく。狂わせるのだけれども、あるものは生命を奪われつつも、あるものはタフに生き残る。


ガエル・ガルシア・ベルナルはどこかでみた俳優さんだなと思ったら、「バットエデュケーション」でした。兄の嫁を愛してしまい、闘犬で稼いで彼女を奪って街を出ようとするのだけれど・・・というかなしい運命を演じていて、存在感があります。153分という若干長めの映画ですが、時間を忘れてしまうようなテンポのいいワイルドな映像(ちょっと粒子が荒れた感じもいい)とストーリーが楽しめました。しかしながら、ぼくは暴力と流血ものはいまひとつダメなので、血にまみれた犬の死体などの映像にはちょっと引いた。2月12日観賞。


*年間映画50本プロジェクト(7/50本)

投稿者 birdwing : 2007年2月13日 00:00

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