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2007年3月18日
ナイトミュージアム
▼Cinema011:時空ごちゃまぜな夜の博物館、歴史がちょっと楽しくなる。
ナイト ミュージアム (2枚組特別編) ベン・スティラー.ロビン・ウィリアムズ ショーン・レヴィ 20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン 2007-08-03 by G-Tools |
うちの長男くんは恐竜が大好きなので、国立科学博物館や巨大恐竜博などによく足を運びました。たぶん、だから関心を持っていたかと思うのですが、この映画は、発明などを夢想しながら仕事が長つづきしない冴えないパパ(バツイチで10歳の子供あり)が、博物館の深夜警備の仕事に就きます。ところがこの博物館の展示物は、夜中になると動き出すのだった・・・というジュブナイル、あるいはファンタジーの映画です。
ぼくもどちらかというと冴えないパパなのですが(苦笑)、ちょうど映画のなかの息子ニッキーがうちの子と同じ10歳ということもあり、父親ラリーのだめさ加減に息子がしょぼんとするシーンとか、それでも自分の父親を誇りに思って胸を張ろうとしているところとか、泣けた。涙腺が弱いので実際に泣けてしまったのですが、自分の息子が隣に座っているので我慢はしましたけどね。
10歳の息子を持つ父親としては、そんなしんみりするシーンも僅かにありますが、全体としては笑えるエンターテイメント映画です。3Dを駆使して恐竜ティラノサウルス・レックスが動き出すとか、ミニチュアのオクタヴィウスと西部開拓時代のリーダーが喧嘩するシーンとか、鍵を盗んでしまう意地悪なサルとビンタし合うところとか、結構大笑いできた。息子も、いつになく楽しんでいました。よかったよかった。
蝋人形のセオドア・ルーズベルト役がいい感じだなあと思っていたら、なんとロビン・ウィリアムスでした。うーむ、わからなかった。このファンタジーのなかで、ルーズベルト大統領は、1803年に合衆国の土地を調査する探検で案内役として貢献したサカジャウィアという女性に恋をする。これは実際の歴史にはないフィクションなのですが、時空を超えて夜の博物館で展開される物語が楽しい。
ちなみに、ネイティブ・アメリカンでショニーニ族の女性であるサカジャウィア(Sacajawea)という女性は、2000年に発行された新1ドル硬貨に肖像が描かれているそうです。ぼくは知らなかったのですが(知らないことばかりだ)、パンフレットを読むと、アメリカではポカホンタスと並んで有名な女性らしい。10代の若さで、赤ちゃんを背負いながら探検隊といっしょに調査に同行して、責任感が強く、勇気のあるすばらしい女性だったとのこと。一方で、彼の夫のシャルボーノは無責任で臆病で、探検の足を引っ張ることばかりをしていたようです(苦笑)。
博物館でうまくやっていくなら歴史を学びなさい、という言葉があり、ちょうど歴史について考えていた時期でもあり、非常にタイムリーな感じがしました。学校で習う歴史はあんまり好きではなかったのですが、いまからでも学び直したい気がしています。しかし、映画のなかのラリーのように、歴史を学ばないと深夜の博物館の混乱を収拾できないような状況に置かれないと、必死で学ぼうとは思わないような気もします。
ところで、映画のモデルになったアメリカ自然史博物館は、実際にあるらしい。行ってみたいね、と息子に言ったら、そうかな、とあまり乗り気ではないようでした。ちぇっ。3月18日観賞(劇場)。
公式サイト
http://movies.foxjapan.com/nightmuseum/
*年間映画50本プロジェクト(11/50本)
投稿者 birdwing : 2007年3月18日 00:00
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