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2007年6月 3日
ダニエラという女
▼Cinema07-018:ストーリーも何もなかった(泣)。美しさの価値さえも。
ダニエラという女 モニカ・ベルッチ ベルナール・カンパン ジェラール・ドパルデュー ハピネット・ピクチャーズ 2007-05-25 by G-Tools |
モニカ・ベルッチに誘われて借りて観てしまったのですが困惑。そもそも宝くじに当たったから、娼婦(モニカ・ベルッチ)を買い占めるという設定からしてどうでしょう。急に照明が明るくなったり、過剰に派手に叫んでみたり、ギャングが出てきたり、部屋で会社の連中といきなりパーティーがはじまったりなどなど、コメディなのか本気なのか(本気だったとしたらさらに幻滅なのですが)わからない演出ばかりでした。どうなんでしょう、この映画は(苦笑)。
もちろん娼婦という設定だからかもしれませんが、なんとなく下品な感じもして、モニカ・ベルッチ自体の高貴な魅力もあまり引き出せていない気がしました。彼女自体は充分に美しいし、露出過多なシーンも多いのですが、だから官能的かというとそうでもない。
裸をみせればぼくらが喜ぶというのは間違いで(まあ、うれしいことは確かですけど)、いくら男性だといっても、映画として観ている以上は物語がなければ感じないのではないか。単純に視覚的な裸体も大事だけれど、そこに至るまでのストーリーがあってこそ絡み合うシーンが効果的なわけで、だから裸などみせなくても充分にくらくらするような官能的な映画もある。身体ではなく、思考という脳内で感じる、というか。
個人的にはジュゼッペ・トルナトーレ監督の「マレーナ」に出ていたモニカ・ベルッチが非常に印象的であり、痛々しいほどの官能があったと思うのですが、監督や脚本のセンスによって女優を生かすのも殺すのもできるのだな、というのが率直な感想です。
とはいえ、かつて、朝起きてみたら奥さんが眞鍋かをりさんになっていたらどうしよう、という妄想を描いてぼくはアタマが爆発しそうになったことがあるのですが(ならないって。苦笑)、朝起きてみたら奥さんがモニカ・ベルッチになっていたら、きっと心臓が止まると思う(笑)。この映画のなかで娼婦である彼女を買い占める主人公は心臓に病気を持っていたりするのだけれど、朝「仕事に行っちゃうの?」という風に彼女に裸の胸を押し付けられて心臓の発作を起こしてしまいます。奥さんがモニカだったら、気になっておちおち仕事もできないな。というか毎晩のように頑張っちゃいそうだし大変だ。それこそ刺激が強すぎて心臓に悪い。
さて。どうも最近、映画をキャッチするセンサーが鈍っているようです。流れを変えることができるといいのですが。6月3日鑑賞。
公式サイト(音が出るのでご注意ください)
http://crest-inter.co.jp/daniela/
*年間映画50本プロジェクト(18/50本)
投稿者 birdwing : 2007年6月 3日 00:00
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