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2007年6月20日

見える、という幸福。

自分の体調不調のことをブログに書くのもどうかとも思うのですが、昨日から右目が見えにくくなり、不安を感じていました。なんだか右サイドの視界中心にハレーションを起こすというか、きらきらしてきれい・・・じゃなくて、見ていて非常にうっとうしいものがあり、食欲不振などもあったので安静にしていました。が、やはり右側の視界すべてがきらきらするのは困惑もので、歩いていても眩暈がしてくる。そんなわけで本日は眼科へ行ってきました。明るい素敵な眼科でした。

読んでいる女性の方にはヒンシュクをかいそうですが、なぜか美しい女性の看護師さんが多い。ここで多いというのは比率の問題だけではなく、人数も多い。ひょっとしてオーディションしているのではないか、医師(男性)の方のシュミではないか、という感じもしたのですが、美しい上にピンクの服がかわいいので、男性のぼくとしては非常によろしい。また来ようかな、と思いました(眼科の常連になってどうする。苦笑)。

背が低めの凛々しい女性の看護師さん(かなり好みのストライクゾーン)に視力検査をしてもらい、意味もなく緊張。その後、眼底検査をしましょう、ということで右目だけに薬(たぶん瞳孔を開く薬?)を落としていただいて、その薬が効くまで待合室で待っていました。

見えなくなりますよ、と言われていたのですが、次第に右側の視界がぼんやりと霞んでいく。ちょうどすりガラスがどんどん重なっていくような感じです。ひょっとしたら眼底が破れちゃったのかも、などと余計な妄想も生れてくる。このまま視力を失ったらどうしよう・・・と。

そんな風にフェードアウトしていく右目の視力をもてあましながらぼーっとしていると、美しい女性看護師さんが、よいしょっ!と勢いよくしゃがんだ。わっぱんつ見えそう、と思ったのですが、コンタクトを外して裸眼0.02の超近眼である上に薬の効果もあるので、まったく見えない。モザイク処理どころじゃありません。敵もさるもので(敵なのか?)、見えないと思って大胆にしているようなところもある。悔しいやら情けないやらで不貞腐れて目をつぶっていたら、冷房もよく効いていたので思わず熟睡してしまいそうになりました。と、そんなことはどうでもいいのですが。

障害を持たれている方もいるかと思うので、慎重に語らなければならないと思うのですが、視力を失うということにあらためて不安を感じました。

視力を失うとどうなるだろう。そんなシミュレーションをあれこれ思い浮かべてみたのですが、まずネットはできなくなる。そして仕事もできない。だから仕事を探さなければならない。さらに、趣味の映画鑑賞は無理です。サウンドトラックしか聴こえなくなる。本も読めない。趣味のDTMであっても、いまぼくは鍵盤ではなく、ピアノロールにマウスで音を置いていく作り方をしているから、それもできなくなる。

などと不安を募らせ、少しだけ暗い気持ちになりながら診察を受けたのですが、眼底は大丈夫とのこと。ほっ。たぶん、軽い閃輝暗点症ではないかと言われました。

せんき・・・なんでしたっけ?とまたこれも確認してしまったのですが、眼球の問題ではなく、脳の問題らしい。通常、右の眼球からインプットされた視界は左の脳で画像として処理され、左の眼球からインプットされた視界は右の脳で画像として処理されます。つまりタスキがけのように処理されるわけですが、たぶんぼくの場合、ストレスなどで左脳の働きが悪くなり血管が収縮した。そのせいで右の視界に障害が出たとのこと。

ふむふむ、なるほど。と感心して説明をうかがっていたのですが、先生が一生懸命になって図で説明しているのですが、その・・・コンタクト入っていないので、ぜんぜん見えないんですけど(苦笑)。

とはいえ、眼底の問題ではなかったのでひとまず安心して、帰りにコンタクトを入れてもらいました。焦点の合った世界であらためて見る世界の鮮やかなこと。看護師さんは天使かもしれない、と感動。外へ出てみると光が眩しい。真夏のような快晴だったせいもあるのですが、右目は薬で瞳孔開いちゃっているから、それこそ白い壁なんか飛んでしまって本格的に白です。世界はこんなに眩しかったか!と。

帰宅してWikipediaで調べてみたところ、閃輝暗点症には次のようなことが書かれていました。

ストレスがたまり、ホッとしたときにこの症状に見舞われることが多い。

なるほどね。ロジックを組み立てて左脳を駆使する仕事ばかりが多かったので、左脳に負荷がかかったのでしょう。しかし、次を読んでちょっと眉をひそめた。

中年の場合で、閃輝性暗点だけあって、その後に頭痛を伴わない場合は、まれに脳梗塞、脳動静脈奇形、脳腫瘍や、血栓による一過性の脳循環障害が原因である可能性がある。

ううむ。これは簡単に済まされないのでは。うちの親父も脳の病で亡くなったわけだし。

健康に留意しようと思いました。お忙しいお仕事のみなさんも、十分にご注意ください。そして、無理をされないように。無理はせずに、いまを大切にできますように。

+++++

ここで紹介するのはどうかと思うのですが、今日の話題に関連した映像を引用します。

よく拝見している方の日記で「泣ける」と紹介されていたアジア系の映像をYouTubeから。カメラマンさんと美容師さんの恋なのですが、ぜったいに泣くと思って拒否していたけれども、ついつい観てしまい夜中に号泣。だからぼくは涙腺弱いんだってば(泣)。でも、教えていただいてありがとうございます。泣ける映画、じゃんじゃん教えてください。

見えるってことは幸せですよね。たまに、見なくてもいいようなものも見ちゃいますが。それでもきちんと見えているときに、できる限りのあらゆるものを見ておきたいと思います。

投稿者 birdwing : 2007年6月20日 00:00

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6 Comments

gadomama 2007-06-20T21:14

眼は確かに大変だけど脳のほうが慎重になったほうがいい気がします。
看護婦さん、綺麗な人っていうのは実益もかねてるのかもしれませんよ。眼の保養ってことで。
お大事に。

PORORI 2007-06-20T22:07

お医者さまの説明、どこかで聞いたことあるなあと思ったら、「進化しすぎた脳」にも池谷さんの似たような経験談がありました。本で読むと遠い話のように思ってしまうけど、やっぱり人ごとじゃないなあ、と思いました。考えさせられます。点字図書や音声パソコンなんてものもあるらしいんですけど、どうにもアクセスが遠いですよね〜墨字への。見えるのは有り難いことなのだけれど、見えるからこそ考えるべきなのだと改めて教えられました。ありがとうございます。

苦難の最中も辛いのだけど、ふと安心した瞬間が実は一番弱いということもあるのですね〜。お大事に、そしてはたらくパパ、がんばって☆

birdwing_tn 2007-06-20T22:23

gadomamaさん、うわぁ(恥)。なぞの体調不調から原因解明して舞い上がってしまい、変なテンションの日記を書いてしまったのですが、読んでいただいてありがとうございました。というよりも、こんなものを読んでいただいて、すみませんでした(苦笑)。書き直そうと思ったんですが・・・。そうですね、病院ではきっと患者さんの不安をやわらげるために、素敵な看護婦さんが多いのかもしれません。

確かに脳は大事だと思いました。脳を鍛えるブームがありましたが、鍛えるよりもまず健康にしなければ。睡眠と食事でしょうか。そしていちばん大事なのが、不要なストレスを溜め込まないことかもしれません。

gadomamaさん、お待ちかねのバケーションまで秒読み段階ですね。思いっきり楽しんできてください!!

birdwing_tn 2007-06-20T22:28

PORORIさん、リアルタイムだ(笑)。コメントどうもです。

脳波からダイレクトにインプットするとか、PCからダイレクトに脳波にアウトプットするとか、そんなSFのようなインターフェースが完成すると、視覚に障害がある方も能力を発揮できるようになるかもしれませんね。そういえば池谷さんの本のなかで、マウス(ねずみ)に電極をくっつけて、マウスをラジコン化する話があったことを思い出しました。なんとなくかわいそうだな、と思ったのですが(苦笑)。確かそのマウスに意志はあるのかないのか、という話題でした。池谷さんの本も読んでいますよ〜。

そうなんですよ。気を抜いたときにぽろっと具合悪くなることが多いようです。はたらくパパ、頑張ります。PORORIさんも頑張ってくださいね。

かおるん 2007-06-21T10:28

私はそうとう視覚的な人間なので、目が見えない世界なんて考えられません。絵もかけないし本も読めないなんて、何すればいいんだろって感じ。大事にしなくちゃいけませんね。

ところで泣ける映画について。「遠い空の向こうに」という映画が泣けると聞きました。私はまだ観ていないのですが、もう見ましたか?
ヤフーの映画サイトの情報
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail?ty=mv&id=159709
こういうタイプの青春ものって結構好きなんですよね。私は締め切りが一段落したら観てみようと思ってます。

…とはいえ、映画鑑賞も結構目を酷使します。体をゆっくり休めてからにしてね。お大事に。

birdwing_tn 2007-06-21T11:51

かおるんさんは絵を描かれていて、さらに読書ブログを2本も展開されているので、見る/読むということは大事ですよね。絵を描く場合には、ただ見るだけでなくどのように見るか、見たものをどう表現するかということが大切になるので、通常の視力とはまた別の視力(=見える、じゃなくて見る力)が必要になるような気がしました。ぜひ、目を大切にされますように。

おっ早速、泣ける映画のおすすめ、ありがとうございます。「遠い空の向こうに」は、ロケットにかける青春というテーマが面白そうです。ぼくもまだ観ていません。これは観たいですねー。

いろいろと心配いただいちゃって、すみません。深夜残業、休日出勤とつづいたのですが、若い頃に比べたら、まだまだいけるような気がしていたのに、結構ダメージが大きかった。無理の利かない身体になっちゃったな、という感じです。だからこそ、効率的に働くことが必要ですね。

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