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2007年7月 5日

夢の在り処。

今週はいろんなことに集中しまくって知力と体力ともに消耗中です。かなり電池切れかかってます。カラータイマー点滅中。けれどもそういうときに限って大量に何かを書きたくなるのはなぜでしょう。破滅的ともいえる。

集中あるいは没頭するのはよいのですが、視野が狭くなるのが難点です。音楽はもはや現在作成中の趣味のDTM(自作曲)しか聴いていません(苦笑。しかも1日に数十回もリピートして、ここはああしたい、あそこはこうしたい、というチェック)。これがまた楽しくて、永遠にやっていたいぐらいです。が、ほんとうに視野狭窄に陥るのでちょっとまずいと思いました。

過剰にアウトプットばかりしていると、インプットをしたくなります。そんなわけで、視野を広げるという意味で昨日購入したのは英語関係のCDブックでした。これです。


4757411596イングリッシュ・ジャーナル・セレクション「ハリウッドスターの英語2」
英語出版編集部
アルク 2007-03-09

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そういえば英語力をつけたい、という目標もありましたっけ(ものすごく遠い目)。やりたいことが多すぎて収拾取れなくなっているのですが。

宣言するのが夢実現の近道

ちょっとここで余談ですが、夢について。

欲張りなぼくはたくさんの目標を立てながら端から忘れていくのですが、ときおり過去の決意を思い出すことがあります。そうして過去の目標を顧みると、長期的な観点からみて、願ったものは(一旦無意識のなかに忘れたとしても)実現できているような気がします。

たとえば趣味のDTMにおいても、将来的には生楽器+打ち込み、という方向性でやりたいということを2年ぐらい前には考えていたのですが、実現している。念願かなってボーカル入り自作曲も発表できそうです。ボーカル入りの曲については、2年ぐらい前に一度やったことはあるのですが、納得のいく完成度ではありませんでした。今回も自分の能力不足を感じるのですが、継続して何らかの形でトライしていきたいですね。凹んだとしても、諦めずにつづけていきたい。

実は、ネットに興味を持った当初、ぼくは自分のホームページを作ることが目的ではなく、自作曲をネットで配信したりネットを介してコラボをしたいものだなあと漠然と考えていました。あらためてそのことを思い出すと、5年ぐらい前の夢を完璧に実現しているのかもしれない。うーむ、しあわせだったりして。

もし夢があれば、叶う叶わないは別として、まず宣言してしまう、というのも手ですね。あるいは書きとめておく。できれば何度も書く。そうすれば無意識のなかで、夢への第一歩を踏み出せる気がしました。

ハリウッドスターの言葉

さて、イングリッシュ・ジャーナル・セレクションの話に戻るのですが、この本は2冊出ているようです。メグ・ライアンが表紙の1冊目も気になっていたのですが(むかしむかしメグ・ライアンが好きでした)、1冊目ではなく2冊目を選んだのはジョニー・デップが表紙だから、ということもあるのですが、チョイスされている10人が次のような俳優さんだったからです。

★オーランド・ブルーム:『キングダム・オブ・ヘブン』
★ニコール・キッドマン:『奥さまは魔女』
★ジム・キャリー:『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』
★ハル・ベリー:『ゴシカ』
★ナオミ・ワッツ:『夫以外の選択肢』
★キアヌ・リーブス:『コンスタンティン』
★ジョニー・デップ:『チャーリーとチョコレート工場』
★キーラ・ナイトレイ&トニー・スコット:『ドミノ』
★ユマ・サーマン:『プロデューサーズ』
★ジョージ・クルーニー:『シリアナ』

まず、オーランド・ブルームだもんなあ。キアヌ・リーブスの「コンスタンティン」も記憶に残っています(DVDで観たんだけど)。ジョージ・クルーニーも渋いな。

ぱらぱらっとめくってみて、オーランド・ブルームの言葉に打たれました。彼は英国の南部訛りがあるようで、sayが「サイ」、timeが「トイム」に近くなるらしい。ふーむ、英語自体がわからないぼくは訛りまで考えたことはありませんでした。が、そういう細部がわかると楽しそうですね。引用します(P.36)。

I just wanna keep learning, and keep growing, and keep working, and hopefully I get the chance to work with great directors, and keep it real, you know what I mean? It's, it's about all about that for me.

僕はただ、これからも学び続け、成長し続け、仕事をし続けて、願わくば、偉大な監督たちと仕事をする機会を得て、そして、自分を失わないでいきたいですね。僕にとっては、それこそが大事なことです。

謙虚な姿勢に好感。オーランド・ブルームの純朴そうな目でじっと見つめられてこんなことを語られたら、どきどきしちゃいますね(ぼくがどきどきしてどうする。苦笑)。

オーランド・ブルームが出演しているキャメロン・クロウ監督の「エリザベス・タウン」は、ビジネスで大失敗しているところに父親を亡くして失意のうちに故郷に戻るのですが、その途中でクレアという女性に出会います。彼女が選曲してくれた曲を聴きながら、ひとりでクルマの旅をするのだけれど、このシーンはキャメロン・クロウ監督のセンス抜群な音楽の選曲といい、そのシチュエーションの切なさといい、もう号泣でした。

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そんなぼくも、親不孝な息子だったにも関わらず、父を亡くしたときに非常にショックを受けました。たぶん2年間ぐらいはちょっとおかしかった。肉親の死がこんなに深い影響を与えるとは思わなかったのだけれど、その寂しさは結局のところひとりになって解決しなければ解決できなかったのだと思います。

オーランド・ブルーム演じるドリューがひとり旅で失意のどん底から再生していくように、孤独な辛い時間を経由しなければ得られない出口もあります。孤独な時間なのだけれども、いつも音楽だけはあった、というキャメロン・クロウ監督の演出がにくい(しかも気になる女性クレアが彼のためを思って選曲してくれたセットリストなんですよね)。

というようなことを思い浮かべながら、彼のインタビューの言葉はいいなあと思いました。CDできちんと肉声を聴いてみることにしましょう。

彼の言葉に共感しつつ考えたのですが、夢の在り処に到達するまでの道のりは決して近道はなく、学び続け、成長し続け、仕事を続けていく延長線上にあるものではないでしょうか。それは他人に左右されるものでもなく、自分を見失わずに、信じているものをこつこつと積み上げていけば、必ずみえてくるものだと思います。

そんな姿勢を忘れずにいたいものですね。ときとして挫けて諦めちゃいそうになるのですが。

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「エリザベス・タウン」のトレイラーをYouTubeで観ていたところ、あれっ!と思いました。ここで流れている曲(飛行機のなかでクレアに話しかけられるシーン)に先日購入したUlrich Schnaussの「Passing By」を発見。おおっ、なんかこんなところで再会できてうれしい。あらためてよい曲です。それにしても・・・・・・ううう。トレイラー観ながら泣けてきた。

+++++

2008年2月2日追記

「エリザベス・タウン」のトレイラーがYouTubeから消えてしまったので、代わりに次の映像を。飛行機のなかで、スチュワーデスのクレアと出会うわけですが、お互いに惹かれて電話をし合う。一晩中、ずーっと話をしている。お風呂場でもトイレでも話をしている(笑)。結局のところ夜明けに会ってしまう、というようなシーンがあったかと思いました。ありますねえ、そういうこと。どんなに話をしていても話がつきないひとがいるものです。

■ElizabethTown: Drew and Claire "Summer Long"

投稿者 birdwing : 2007年7月 5日 00:00

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4 Comments

koro1837 2007-07-06T09:32

宣言がんばってみます。英語上達宣言。

gadomama 2007-07-06T12:51

`EJのダイジェストでこういうのがあったんですね。不定期ですが私もこのインタビュー目当てに通信教育をとってました。
なんといっても出てくる人が豪華だし、映画の話が多いので英語以前に興味ですんなり入っていけるのが魅力。
たまに、NHK教育でこれらの録画を放映していることがありますよ。

birdwing_tn 2007-07-06T19:26

>koroさま
英語上達宣言いいですね。頑張ってください。ぼくは上達というよりも、そもそもの基本をしっかり路線です(苦笑)。喋ることができるようになるのは遠いので、まずは聴き取りでしょうか。

birdwing_tn 2007-07-06T19:38

>gadomamaさま
購入するつもりはなかったのですが、ジョニー・デップとオーランド・ブルームに背中を押されました(苦笑)。映画俳優(しかもなぜか男優)に弱いわたくし。。。検定試験の点数を上げる、などというモチベーションの効き目がなくなってしまい、軟弱なぼくは英語を楽しめればいいかーぐらいの感覚になってしまいました。なんとなく生温い感じもしていて、gadomamaさんのように英語をびしばし使うような職場であれば、緊張感を持って学べるのかもしれないし、上達もするんだろうなあと思います。
そういえば、早速オーランド・ブルームのインタビューを聞いたのですが、早口でよくわからなかった。うーむ。彼の言葉を理解する道のりは遠い(泣)。
gadomamaさんも映画をたくさん観られていますよね。参考にさせていただいております。NHK教育で録画を放映されていることもあるんですね。ありがとうございます。チェックしてみます。

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