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2007年9月21日

万有引力とは引き合う孤独の力。

ハードな一日でございました。日付変更線を越えるあたり、くたびれた足を引き摺りながら見上げて月を探したのですが、東京の夜は曇り空、月はみえませんでした(泣)。残念です。

でも、ここ(コンビ二)になら半月はあるだろうと最近楽しみにしているのがこれ。

yonayona.JPG

「よなよなエール」は軽井沢の地ビールとのこと。缶にオレンジ色の半月がプリントされています。実はそれまで気付かなかったのだけれど、半月に関心が出てきたここ最近、俄然、このビールを買いはじめました。ところが今日、コンビ二に行ってみると売り切れ。がーん。よなよな、じゃなくて、よろよろ。運命にも見放されてしまったかー。仕方なくトマーテを買って帰りました。野菜+お酒を補給。

月と地球のあいだには引力が働き、それが潮のみちひきだったりします。カラダの70%が水分といわれる人間にも、引力は影響を与えているのかもしれません。月の引力のことを考えていて思い出したのが、谷川俊太郎さんの「二十億光年の孤独」という詩でした。

二十億光年の孤独 (愛蔵版詩集シリーズ)二十億光年の孤独 (愛蔵版詩集シリーズ)
谷川 俊太郎


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これは愛蔵版の詩集ですね。文庫で読めば十分という気もしますが、ファンとしては持っておきたい本でしょうか(ぼくは持っていませんが)。

その「二十億光年の孤独」の詩に次のような言葉があります。

万有引力とは 引き合う孤独の力である

さびしさというマイナスの力があるから、ひとは求め合う。満たされていれば、誰かを(あるいは何かを)求めることはないのかもしれません。

けれども引力に関していえば、圧倒的な威力や影響力を持つひとがいる。圧倒的な存在感をもって、周囲を引きつけてやまないひとがいます。

とある撮影に立ち会ったときですが、カメラマンさんとデザイナーさんが面白い話をしていました。

まずはカメラマンさんのお話ですが、某・芸能人を撮影したときに、「シャッターを押すのではなく、シャッターを押させられた」らしい。通常は、いいねー、いまの表情素敵だねー、とカメラマンのほうが優位に立っているのだけれど、さあ、オレを映せ、いまだ、いまシャッターを切るのだ、というようにパワーというかオーラが発散されていて、思わずシャッターを押していたとのこと。凄い。

という話をしながら別のデザイナーさんが話してくれたのだけれど、とある有名カメラマンの撮影に同行したときに、ふざけてそのカメラマンさんが「ちょっと写真撮ってみな」と言ってカメラを渡してくれたそうです。しかし、ファインダーを覗いて、女性モデルさんがポーズを撮った途端に、恥ずかしくて撮影できなくなったとのこと。

というのは、ぼけーっとしていた女性モデルさんが仕事モードに入って、プロのポーズを発揮した途端、ファインダー越しに自分がみつめられているような気がして、どきどきして照れてしまったようです。つまり、モデルさんとしては仕事モードでみつめたのだけれど、自分がみつめられているように感じたらしい。

人間には、そんな風に途方もない引力を発揮するひとがいます。それは、話力であったり、美貌であったり、聞く力であったり、文章力であったり、あるいは眼力だったりするのですが、ほっとけない孤独の力を発揮するひともいる。そんな人間のもつ力についてぼくは解明できればと思うのですが、なかなか難しいものです。

恋愛であるとか結婚も、お互いに惹かれあう力があったからこそ成立したのではないかとも思います。しかしながら、年月が長くなるとよくわからなくなってくる(苦笑)

相方というか奥さんに「いつもと違う」と惚れ直すときってどんなとき?という設問をいただいて、ううううむ、と考え込んだまま思考がフリーズしてしまい、何度も書き直したまま回答できません。気が付くと考えている命題なのですが、いまのぼくにとってはいちばんの難問です(苦笑)。ごめんね。

早朝から深夜まで働いて思考が働かなくなってきました。仕事のせいだけじゃない気がするのですが、今日は眠って明日はしゃきっとしましょう。

投稿者 birdwing : 2007年9月21日 01:47

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