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2008年2月12日

コントローラーという楽器。

連休、久し振りにDTMで作品を創っていたところ、音楽に対する意識が高まりつつあります。そんなわけで、昨日の夜に眠りに落ちるまでのあいだ、先月のサウンド&レコーディングマガジンをぺらぺらとめくっていたのですが、以前から気になっている記事に再注目しました。

デイデラスというロサンゼルスのアーティストのインタビューなのですが、ボタンがいっぱい付いている得体の知れない機材を触っている。オーディオのコンソールかと思ったらそうではないようです。アルバムのジャケットに大きく掲載されているのですが、これです。

B0010Z2FDOLive At Low End Theory[Special Edition]
デイデラス
Alpha pup / disques corde 2008-01-19

by G-Tools

それは喩えるならば・・・ムゲンプチプチ

B000SKIJ64ムゲンプチプチ オレンジ
バンダイ 2007-09-22

by G-Tools

ちょっと余談ですが、このムゲンプチプチという玩具、実はぼくも買ってしまったのでした(オレンジのやつです。苦笑)。100回に1回だけ変な音が出るのだけれど、あまりプチプチとはいえない気がしました。

やっぱりぷちんと破れるから快感なのであって、ボタンを押すのは何かが違う。潰れていくにしたがって、ぱんぱんに膨れていた素材がへなへなになっていくのも趣が深いものです。だからきっとムゲンにできちゃダメなんですよね。ちなみにプチプチ(通称:エアパッキン)は、割れやすいCDなどを梱包するときに使うポリエチレン製の気泡緩衝材で、川上産業という会社の登録商標とのこと。

さて、ムゲンプチプチは置いておいて、この楽器(?)というか機材は、どうやらMIDIコントローラーらしい。その名称は、Monomeというそうです。操作の仕方のわかりやすい映像があったのでYouTubeから。

■monome 40h usb midi device

こ、これは。ひょっとしてカオスパッドでは?カオスパッドはコルグのエフェクターで、サンプラー機能をタッチ・パッドでコントロールできる機材です。DJなどに使われているようです。

しかしながらMonomeの面白いところは、さまざまなハードウェアが出ているということ。デイデラスの使用している機材は16×16=256のボタンがあるそうです(ちなみにUSB接続らしい)。さらに、そのアプリケーションはオープン・ソースということが画期的だと思いました。つまり、一般の開発者が自由にアプリケーションを作ることができるわけです。これは面白い。

と、Monomeの映像を求めてネットを彷徨っていたところ、次々と面白いMIDIコントローラーを発見してしまいました。

まずは蜂の巣型のAxis 64。これは以前ブログでも取り上げたクロマトーンと同様の設計思想から作られているのではないでしょうか。楽譜の記載方法から3線譜という従来とは異なる発想を基盤としていて、あまり深く理解できなかったのですが、変わったもの好きのぼくはその情報に飛びついた記憶があります。

■Axis 64 Midi Controller

次に拾ってきたのが、銃のカタチをしたmidiGun。玩具みたいだけれど、ライブなどでキメの場面で使うと楽しそうです。

■midiGun - alternative midi controller

決して、ひとに向けて撃たないように(笑)。

つづいて、光の操作パネルが美しいmultitouch general midi。なんとなくモンドリアンの絵画のようですね。こういう楽器は子供向けにあるといいなあと思うのですが。

■multitouch general midi

そして最後はバーチャルスーツっぽいGypsy MIDI Controller。これは21世紀っぽい。

■Killer Baseline Gypsy MIDI Controller

ドラムの場合、ピアノの場合など、さまざまな音を使った解説がされています。テルミンの進化系のような気がしますが、これもまたライブで受けそう。軽量化してPerfumeあたりに使ってほしいところです。

YouTube貼りまくりのエントリーになってしまいましたが、幼い頃には(アタマの悪さは考えずに)発明家になりたかった経歴もあり、変なテクノロジーに関心があるわたくし(困惑)。非常に興味深い機材を次々と発見してしまい、しばしめくるめく時間を楽しんだのでした。

投稿者 birdwing : 2008年2月12日 23:57

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