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2008年4月19日

日付変更線を超えて。

午前零時が終わりかはじまりか、という話をどこかで読んだ記憶があります。

柴崎友香さんの小説「きょうのできごと」のなかだったでしょうか。文芸誌で読んだような読んでいないような。記憶が曖昧です。小説ではなく行定勲監督の映画を観て、ぼくはそこで午前零時について話をするシーンを観たように記憶しています。山場のない淡々とした映画でしたが、なんとなく切ないような懐かしいような気持ちになりました。

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田中麗奈 妻夫木聡 伊藤歩
レントラックジャパン 2004-08-25

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あるいは、佐野元春さん(古っ)の「グッドバイからはじめよう」の歌詞が似た印象かもしれないですね。終わりは はじまり・・・という。ストリングスのアレンジがされている曲で、若いぼくはよく聴いたものでした。

No Damage
佐野元春
No Damage
曲名リスト
1. スターダスト・キッズ
2. ガラスのジェネレーション
3. サムデイ
4. モリスンは朝,空港で
5. イッツ・オールライト
6. ハッピー・マン
7. グッドバイからはじめよう 〈ガールズ・ライフ・サイド〉~14のありふれたチャイム達
8. アンジェリーナ
9. ソー・ヤング
10. シュガータイム
11. 彼女はデリケート
12. こんな素敵な日には(オン・ザ・スペシャル・デイ)
13. 情けない週末
14. バイ・バイ・ハンディ・ラヴ

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終わりとはじまりが同居するような午前零時が好きです。

昨日でもあり今日でもある、あるいは、昨日でもなければ今日でもない時間。最初にブログを書き始めた頃、ぼくはこの日付変更線を超える2時間ばかりをブログの時間としていました。自分の部屋でPCに向かい、1日を振り返りつつ、思ったことを思ったままに書き綴っていく。日記を書こうとは思っていなかったのだけれど、PCの画面を眺めていると自然に書きたいことが生まれる。言葉たちはときには不穏なやからもありましたが、すばらしい言葉やひらめきが生まれたときはしあわせでした。

昨日(というか今日)の午前零時は、ぼくにとっては特別な午前零時だったわけですが、日付け変更線をまたいで趣味のDTMで曲をつくりながら、とてもしあわせな気持ちになりました。その気持ちは深夜まで続いていて、なんとなくあったかい飲みものをいただいたような、陽だまりのなかでぬくぬくとまどろんでいるような、そんなしあわせな状態が持続していた。目が覚めてもまだ続いていて、土曜日の1日をそんな気持ちに包まれて過ごしました。

大きな夢を持てとか、大志を抱けとか。グローバルな社会において世界へ向かう気持ちは大事なのかもしれないのだけれど、過剰なしあわせを追い求めるばかりに至近距離にあるしあわせを見失うこともあります。ここでいう距離とは物理的な距離ばかりではなくて、精神的な、というかこころの距離も含めたいと思います。ささいなしあわせでもかまわないから火を消さずにいれば、なんとかやっていけるのかもしれない。

午前零時が、今日の終わりとも明日のはじまりとも解釈できるように、世界は悲観的にも楽観的にもとらえることができるようなものかもしれません。つまり情報の発信者だけでなく、受信者に判断が委ねられていることも多い。ぼくらの解釈によって、午前零時/1日の終わり/悲観的、にとらえることもできれば、午前零時/一日のはじまり/楽観的、にとらえることもできる。

と、ここ数日、非常に混沌とした文章を書き連ねているわけですが(苦笑)、別に無理に突き抜けたりせずに、しばらくは午前零時的な中立で、いろいろと考えていこうと思います。

+++++

最近、きちんと音楽や本などの感想を書いていないのだけれど、次々に忘れてしまって書くのが追いつかないので、備忘録的に。今日はこの映画を借りてきて観ました。1作目をかなり前に観た記憶があり、なんとなく面白かった気がしたのでチョイス。

バタフライ・エフェクト2 デラックス版
ダスティン・ミリガン ジーナ・ホールデン エリカ・デュランス
バタフライ・エフェクト2 デラックス版
曲名リスト
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うーん、1作目の内容がすっかり忘却の彼方なのだけれど、構成的にわかりやすいのがどうでしょうか。2作目は難しいですね。いまいちな気もしました。

ちなみにバタフライエフェクトとは、カオス理論を端的に表した言葉とのこと。ブラジルでの蝶の羽ばたきがテキサスでトルネードを引き起こす、などのような「初期条件のわずかな差が時間とともに拡大して、結果に大きな違いをもたらす」ということらしいです(Wikipediaから)。風が吹くと桶屋が儲かる、みたいなものでしょうか。

+++++

えーと。早い話、ひとつ歳を取ってしまいました。やれやれ。

080419_cake.jpg

ちいさなケーキに火を灯して、息子たちに誕生日の歌を歌ってもらいました。しかし、名前を呼ぶときに「はっぴばーすでい、でぃあ、○○○(ぼくの名前)」というのはいかがなものか(苦笑)。おいおい、呼び捨てかよーと思いました。去年はビール飲んでケーキ食べて気持ち悪くなったこともあったような気がしますが、今年は順序を間違えなかったので、おいしくいただくことができました。


投稿者 birdwing : 2008年4月19日 23:31

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2 Comments

ぽろり 2008-04-21T00:33

おおっと!お誕生日だったんですね!!遅ればせながら、おめでとうございまーす☆・・・ええと、ろうそくの数を真剣に数えてしまってごめんなさい(笑)いつもながらBird家はイベントを大事にしていて、素敵ですねえ。。。うちはめんどくさがって誰もやりたがりません・・・見習おう・・・。
ある一定の年齢を過ぎてしまうと、節目に振り返るほどの変化が少なくなったと感じるものですが、時を重ねたからこその変化の楽しみ方もありますよね。私ももうすぐ誕生日なのですが、一年でいちばん変化の激しい季節に自分の変化を振り返れるなんて、春生まれはラッキーだと思いました(感情移入しやすいので。笑)。ひとつ年齢を重ねたBirdWingさんが、今年も1年しあわせでありますように。
ところで。「思考の補助線」私も買って読んでいますが、難しくて半ベソかきながら(泣)なので、「脳内で像を結ばない」というBirdWingさんの言葉に納得(苦笑)。感想期待してます!

BirdWing 2008-04-21T01:12

あっ!!ぽろりさんだ。お久し振りです。そして、ありがとうございます!!なんとなく照れくさくて、うやむやにしようと思ったのですが、コメントいただいて嬉しかったです。やはり書いてみるものですね。ええと、ろうそくは数えないでください(苦笑)年齢不詳でいたいので。というか、以前ついったーでぼくの年齢ばれていましたっけ?
そういえば、ぽろりさんのブログは非公開にされてしまったのですね。呪文による認証、なんだか素敵だと思いました。実は呪文を解いて日記を拝見させていただいているのですが、ぽろりさんの心を開くキーワードはあるのでしょうか?(笑)なーんちゃって。
そういえばお互いに春生まれでした。年齢は・・・離れていますが、誕生日は近いので光栄です。ほわほわしている雰囲気は、あたたかい陽気の季節に生まれたせいかもしれません。それにしても春は眠いです。。。
「思考の補助線」、ぼくもなかなか読み進めずに、今日も内容に関係のないどうでもいいことを書いてしまいました。ぽろりさんの考えたことも知りたいと思います。これからもよろしくお願いします!

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