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2008年5月10日
音とビジュアルに癒されて。
エディ・ヒギンズのCDを購入したときに新宿のTowerRecordsをうろうろしながらみつけたのが、schole(スコーレ)というフリーマガジンでした。そもそもぼくは自称フリーマガジン収集家で、R25、L25をはじめとして、東京の地下鉄においてあるmetropolitana、metro min.は必ず持って帰っています。捨てることができないので、部屋がえらいことになっていますが。
そんなわけでいろんなフリーマガジンを読んでいるのですが、このschole(スコーレ)がいい。素敵です。クオリティが高いと思います。インディーズの音楽、カフェやアートを中心に紹介されているのですが、初回限定でCD-ROMも添付されていて、インディーズのアーティストの作品が8曲ほどコンピレーションとしてまとめられています。ここに収録されているエレクトロニカがもろにストライクゾーンで、アンビエントな質の高いサウンドにびっくりしました。これ、無料といわず1500円ぐらいで売れると思う。いや、ほんと。
思わず04と05の2冊を持って帰ったのですが、小冊子をめくってアートを楽しみつつ、CDに収録されている音楽を聴きながら、とても充実した時間を過ごしています。
04号のインタビューでは、ぼくもお気に入りのI am Robot and Proud(Shae-Han Liemさん)のインタビューが掲載されています。レイハラカミのファンだということも書かれていて、なるほど、と思いました。音楽について、以下の言及も納得。
私は日常における様々な要素について、たとえば天候、人々、あるいは思い出などから発想を得ることが多いです。もちろん、曲のタイトルからその曲がどういった内容であるか、想像できるものもあります。しかし、私は曲のトピック(主題)の有無や理解度はリスナーにとって重要ではないと思っています。なぜなら、リスナー自身は曲を聴きながらそれぞれの物語を想像するものだからです。
ぼくも同じですね。共感。
不勉強なテキスト論でいうと、読者の受容美学のような観点に近いと思うのですが、作り手の想いというのは確かにあるのだけれど、それを100%伝えることが表現ではない。むしろ勝手に受け手であるリスナーのなかで、想いを増幅させたり、物語を作り変えたりできること。表現に加担して解釈を作りかえる余地があることが、すぐれた作品であるように考えています。
だからどんなに完璧な作品であっても、読者に理解を要求するような作品は質が低いのかもしれない。読者も想像性=創造性を発揮できること、ここはこうしたら面白いんじゃないかな、とカスタマイズの余地があることが、作品としても豊かといえるのではないか。そして、リスナーが満足すれば、それが作り手にとっても至福のときであると思います。
ええと、話が横道にそれましたが、彼のアルバムで持っているのは以下の2枚です。
The Electricity In Your House Wants To Sing I Am Robot And Proud Darla 2006-07-24 by G-Tools |
Catch/Spring Summer Autumn Winter I Am Robot and Proud Darla 2007-03-13 by G-Tools |
Scholeに掲載されているアートでは、04号のYoshimi。。。さんのSora。。。がよかったです。
それから、Yosua Seasunさんの「月の進化とコスモス畑」という幻想的な写真も素敵でした。
Yosua Seasunさんはインターネットラジオにも取り組まれているようです。考えてみるとぼくの音楽および宅録の原点は、小学校および中学校の放送部でDJ(ディスクジョッキー。回すほうではなくて、喋るほう)をやっていたことにありました。ミキシングのコンソールをいじったり、録音することに興味があった。生ロクに関心がありました。
その後、聴いているだけではなくて自分で作ったらもっと楽しいだろう、ということでバンドや宅録に進んだのですが、先日、声をカミングアウトしたこともあり、ラジオのようなこともやってみたいなーとちょっと思ったりしました。ええと、やりたいことが多すぎなので時間ありませんが(苦笑)。
ほんとにやりたいことが多すぎなのですが、ブログについても、もう少しきちんといろんなことを考えてみたい。なんだか最近、海外からのスパムコメントとトラックバックに悩まされているのですが、さすがにそろそろMovableTypeは4にバージョンアップしたいところ。CSSについても独学で勉強して、もうちょいデザイン的にも(派手ではなくても)クールなサイトにしたいなーと考えています。
音とビジュアルに癒されたら、なんだかいろいろと欲張りな気持ちが増えてきました(笑)
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Scholeのサイト。最新号に掲載されているmp3の音楽ダウンロードもあるようです。
http://www.scholecultures.net/magazine.html
投稿者 birdwing : 2008年5月10日 23:54
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