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2008年6月 1日
なりたいものに、なりましょう。
少年よ大志を抱け、という言葉があります。志も大事ですが、可能性のカタマリであるところの少年たちには、自由奔放な夢を描いていてほしい。現実的であることは大切かもしれないけれど、最初からちいさくまとまってしまうのはいかがなものか、と思います。できれば型破りな夢を持っていてほしいものです。身の程知らずの夢を持てることは、若さの特権ではないでしょうか。
現在の小学6年生男子のなりたい職業No.1は、野球選手からゲームディレクターに変わってきたというランキング記事を読んだことがありました。時代によって人気のある職業も変わってきているのだと思いますが、ゲームディレクターというのは当たり前すぎる気がします。
というわけで、最も若人であるところの、うちの息子の次男くん(5歳)に、おおきくなったら何になりたい?と訊いてみたところ、こんなお返事をいただきました。
「しゃけになりたい」
ううむ。鮭・・・ですか。それは意外だ(苦笑)。さすがにとーさんもしゃけは思いつかなかった。おいしいもんね。ええと、食べられちゃうのか、きみは。
ちなみに去年の七夕の短冊には「ウルトラマンになりたい」と書いてあったのですが、「あれはせんせいにかかされちゃったんだよね・・・(ためいき)。ほんとうはしゃけになりたかったんだよ」とのこと。たいへんだな、園児も。いろいろと気を使うことも多いようです。しゃけになれるといいね。いや、なれないって(苦笑)
うちの長男くんはわりあいちいさくまとまるタイプですが、この次男くんはかなりぶっとんでいる気がします。先日までは、宇宙に関心があったらしく「やっぱりどせいがいいよね。かせいはあついんだよ。ひだから」などと言って、ぐるぐる星の絵を描いていたのですが、現在のお気に入りはどうも「せかいいさん(世界遺産)」らしい。カッパドキアとか、マチュピチュとか、ナスカの地上絵とか、そんな絵を描いています。
というわけで、先週のいつだったか忘れましたが、軽くビールを飲んで帰る道すがら、子供向けの世界遺産の本を買って帰ろうかと思って書店に寄り道しました。ところが、高価でびっくりした(4000円ぐらいだったと思う)。なので、ナスカの地上絵も載っている「星・星座」の図鑑にしました。
星・星座 (ニューワイド学研の図鑑) 藤井 旭 学習研究社 2006-11 by G-Tools |
さて、若者の夢を憂いてぶつくさ言っているぼくにはなりたい夢があるのか、といまさらながらに自省しました。可能性も夢も枯れてきちゃったわたくし(困惑)ではありますが、夢がないこともない。どんな夢かというと、できることであれば、もういちど学生になりたい。学生をやり直したい。
キャンパスそのものに憧れるということもあるのですが、学生時代に戻って知識を貪欲に吸収したいと思っています。資格のためにとか、仕事に役立てるためにという理由ではなくて、知的好奇心の動いたものに対して徹底的に調べて、その分野についてずんずん知識を掘り下げていきたい。なんというか無駄に詳しくなりたいというか、何の役にも立たないものを丁寧に調べたい欲求があります。
哲学でも構わないし、経済学でもいい。もちろん文学でもかまいません。まずは俯瞰するようにその学問の全体像を学び、歴史的な流れを把握し、次に、これは?という好奇心のフックが動いたものに対して徹底的に調べ上げて考えて、その分野を究めたい。
といっても、タイムマシンで時代を遡らなくても、いまではインターネットを使えばいくらでも学生をやり直すことは可能です。
とっくの昔に学生を卒業したぼくのような人間であっても、ネットという場を活用して、ひとりゼミを立ち上げてアカデミックに学びつづけることができます。茂木健一郎さんも書いていたと思いますが、ネットを使えば永遠の学生として学びつづけることが可能です。独学で学んだことであってもブログに掲載すれば、面白そうだと誰かが便乗してくれたり、間違った知識を修正してくれるかもしれません。
いまさら学生なんて・・・という照れというか強がりもあるのですが、なりたいものになりましょう。自分の無知を再認識して、まっさらな気持ちで学んでいくことができればいいなあと思っています。永遠の学生でありたい。
気がついてみると、もう6月。1年の折り返し地点になりましたが、子供のときに比べると1日1日の重さが軽くなってきているような気もします。今日は昨日の繰り返し、昨日のコピーのようになっている。
なりたい自分のために、ほんのわずかでも1歩踏み出したいものです。ときには1歩後退もしつつ。それでも平均を取ったら最終的には1歩でも進んでいればよしとして。
投稿者 birdwing : 2008年6月 1日 23:22
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