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2009年3月 7日

本とか音楽とか、雑記。

午前中には青空がみえて日差しも明るい土曜日でしたが、午後になると雲が多くなりました。散歩に行こう!と誘ったところ子供たちにそっぽを向かれてしまったので、おとーさんはひとりで近所を散策。と、いつの間にか電車に乗って隣りの駅の本屋まで行ってしまった。目的もなく、あちこち彷徨いながら、とりとめのない思考をめぐらせました。

雑記というタイトルはいかがなものか、と思うのですが、まとまらない現状を書きとめておきたいと思います。そういう意味では日記的といえるでしょうか。日々の断片です。

■進まない読書のこと。

本は、これを読んでいるのですが、遅々として進まず。

4309463150大洪水 (河出文庫)
望月 芳郎
河出書房新社 2009-02-04

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ノーベル文学書作家、J.M.G.ル・クレジオの代表作のようです。言葉の大洪水だ。氾濫するイメージに押し流されます。かなり本腰を入れて読まないと読めない作品なので苦戦しています。まだ第一章に辿り着けないのですが(とほほ)、実験的な表記もあり、小説というより詩的な言語のきらめきがあります。

文庫の紹介には次のように書かれています。

万物の死の予感から逃れ、生の中に偏在する死を逃れて錯乱と狂気のうちに太陽で眼を焼くにいたる青年ベッソン(プロヴァンス語で双子の意)の13日間の物語。

何か得たいの知れない言葉の力を感じています。ちなみに文庫のカバーに紹介されていたのですが、G・バタイユの次の2冊も気になる。

4309462464空の青み (河出文庫)
伊東 守男
河出書房新社 2004-07-02

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4309462278眼球譚(初稿) (河出文庫)
Georges Bataille 生田 耕作
河出書房新社 2003-05

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気になる本は保留にしておき、読みかけの本が多数あるにもかかわらず、今日も本屋めぐりをして、これを買ってしまいました。

美しい時間 (文春文庫)
美しい時間 (文春文庫)小池 真理子

文藝春秋 2008-12-04
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贅沢に余白を使ったレイアウトと、挿入される美しい絵。これなら肩の力を抜いて気軽に読めるかも。難しい本に取り組むのもいいのですが疲れるので(アタマも眼も)、息抜きの本も大切だと思います。ついでに、これも購入。

4901429833世界のトップリーダー英語名言集 BUSINESS―夢を実現せよ、人を動かせ、創造せよ (J新書)
David Thayne
Jリサーチ出版 2009-01

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大切な言葉は、ある程度文章を費やさないと語れないものでしょう。しかし、だからこそ、言葉を大胆に削ぎ落とした、格言のようなシンプルな言葉は力をもつ。ビル・ゲイツ、ピーター・ドラッカーなどビジネスの一人者が語った言葉を英文、翻訳で収録。さらにCD付きというのがうれしい。

座右の銘というものをもたない自分ですが、気に入った言葉があれば、英文+日本語で心にとめておこうと思います。CDなら読まなくても、聴くことができるのもいい。

■ジャズ的な、けれどもポップな音楽。

音楽では、先週は会社の帰りに久し振りにCDショップで試聴めぐりをしました。北欧エレクトロニカにも惹かれるものはあったのだけれど、最近はどちらかというとジャジーな雰囲気になりたい。というわけで、ジャズかどうかというと疑問なのですが、このアルバムを購入しました。

B001O2HLC8ノーバディーズ・チューン
ウーター・ヘメル
P-Vine Special 2009-03-04

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オランダのポップ・ジャズのシンガーとのこと。洋楽のコーナーとジャズのコーナーでともにプッシュされていたので、売れ筋なのかもしれません。1枚目は聴いたことがないのだけれど、このアルバムの1曲目を聴いたとき、ドノヴァンというか、何か懐かしいポップスの感じがしました。

ぼくが購入したアルバムに収録された曲ではありませんが、以下YouTubeからプロモーションビデオです。

■Breezy - official video

休日にリラックスして聴くにはいい感じ。しかし、全曲を聴いているとちょっと甘ったるいので、本格的なジャズヴォーカルのアルバムを聴きたくなりました。

もうひとり、やはりオーガニックな感じがして気になったのは、台湾生まれでNY育ちの女性シンガー、ジョアナ・ワンでした。台湾のノラ・ジョーンズなどというキャッチがありましたが、少しハスキーな声が気持ちいい。

3CD+DVDとブックレット付きです。迷ったけれど購入を断念。いい声なんだけれど、購入したいレベルまでぐっとくるものがいまひとつだったので。

Joanna&王若琳(台湾盤)
Joanna&王若琳(台湾盤)王若琳 ジョアナ・ワン

Sony Music Entertainment (TW) 2009-01-16
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ファーストも試聴したのですが、かなりアレンジがきれいにまとまっています。ぼくは上記2枚目のアルバムのほうが、ジャジーな感じがしていいと思いました。

坂本龍一さんの新譜も店頭で見かけました。ところで、TVBros.というTV番組の雑誌を読んでいたところ、坂本龍一さんのインタビューを発見。

090307_sakamoto.jpg

このおじさん、言っていることが結構面白い。共感できるところが多い。新しいアルバムの制作について語っている部分から、以下を引用します。

ピアノは日記を書くようなものでね。時々、一日か二日、気が向くまま、指が赴くままに録り貯めしていたの。日記のような独り言のような、そこから切り抜いて今回持ってきて。だから暗いですね(笑)。ボソボソと独り言を録り貯めしてるような。例えば'09年1月何日の独り言を切り貼りしているようなものなのよ。

いいなあ、なんとなくわかる。ぼくも趣味のDTMでは、作品と気負わずに、日記のように曲を作りたいと思っています。小山田圭吾さんや高田漣さんに、2~3時間適当に弾いてもらって、使える部分を使って作品にすることを「それはまあ、言ってみれば釣りですね」という言葉にも、思わずにやりとしました。

・・・と、まとまりませんが、本と音楽についてメモしてみました。関係ありませんが、とても眠いです。休日に遅寝して布団にもぐりこんでいると天国です。春ですなあ。

投稿者 birdwing : 2009年3月 7日 22:10

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