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2011年5月22日

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[DTM作品] 春だ!恋をしよう!(demo)

携帯電話はレンアイ事情を変えました。いまや相手の親に取り次いでもらわなくても直接本人と話ができ、メールで会いたい日のやりとりが可能な時代です。とはいえ、やはりレンアイ途上の会話には、ためらいや照れがあります。いつになく慎重にコトバを選ぶ姿勢も初々しいものです。

ツイッターでお話をしていたところ、憧れのひとにメールを出そうかどうしようか迷っている女性の方がいて、あーなんだかいいなあ、こういうの、とおもいました。ほんわかムードでPCに向かっていたら、もやもやっと「春だ!恋をしよう!」というフレーズが浮かびました。そして、そんなさわやかなポップスを聴きたくなりました。どんな曲が合うかなあ、とCDラックのストックを探したのですがみつからず。ツイッターでこんな風につぶやきました。


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つぶやいておしまい、とおもっていたのですが、「ぜひ歌詞を」「生演奏で聴きたい」という、うれしい要望をいただいちゃったんですよね。そこで久しぶりに調子に乗ってDTMの創作意欲がわき、即席で作って、ビデオで撮影して、YouTubeのアカウントを作って公開しました。

Ustで生放送をしながら曲を完成させる、まつきあゆむさんみたいになりたいなーとおもったのですが、リアルタイムで作詞・作曲・作品公開の難しさを感じました。しかしながら、Twilog(ツイッターのつぶやきを記録できるサービス)で経緯を検索してみると、5月2日に「作りたい」と発言して、5月8日には動画をアップしています。1週間ばかり、というよりも実質2日程度で完成しています。


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もう春というより初夏という季節に近くなりましたが、せっかくなのでブログのほうでも公開します。「春だ!恋をしよう!」オンデマンドライブです。


■春だ!恋をしよう!(2分38秒)

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春だ!恋をしよう!
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詞・曲・歌 BirdWing

春だ!恋をしよう!(×4)

風は今日も部屋の南から吹き込んで
カレンダーを揺らしていった
靴紐を結んで飛び乗った自転車で
長い坂道を下る

きみに会うときはいつも
陽射しまではしゃぐ

春だ!恋をしよう!(×6)


YouTubeの紹介文にも書いたのですが、途中でコードは間違えているし、「靴紐を結んで」のところは「ふふひほほ、むふ~んへ」とろれっちゃっています(苦笑)まあ、デモということでご容赦ください。

あとで気付いたのですが、サビはビートルズの「ヒア・カムズ・ザ・サン」に似ているかもしれないですね。なんとなく。歌詞は狙ったということもあるのですが、ほとんど歌謡曲です。女の子のボーカルで歌ってもらったほうがしっくりするような気もしています。

制作メモです。VAIOの打ち込みはSONARで、ソフトウェアシンセは付属のTTS-1のみ。ドラムスとベースとパッド系とSawのプリセット音だけです。ドラムスはJazz Setで、基本的にハイハットの16ビートでElec SnareとTimbaleをアクセントに使っています。ベースはFingered Bs。パッドはBrightness。このパッドなんですが、ツイートしたけれど、アズテック・カメラの「 Somewhere In My Heart 」をイメージしていたんですよね。あんな風にしたかった。これです。


■Somewhere In My Heart


うーん、なってないか(苦笑)。

映像は、DVカメラで撮影しました。ぼくの持っているDVカメラはソニーのハンディカムHDR-HC9といういまだにDVカセットを使うタイプです。しかし一応1080iのハイビジョンで撮影できるので、これを3脚の上に立てて、やや上から撮影しました。その後、IEEE1394端子のあるVAIOで映像をキャプチャー。ほんとうは新しいマシンASPIREに直接つないで映像編集をしたかった。しかし、さすがに音楽・映像系はVAIOのほうが便利です。USBメモリにAVIファイルを入れてASPIREに送り、ASPIREのWindows7付属のムービーメーカーでWMVに変換してリサイズを行っています。字幕で歌詞を入れようとしたのだけれど、恥ずかしいのでやめました(笑)

個人的には動画を YouTube にアップロードするのは、はじめての試みでしたが、やはり動いている自分を晒すことは非常に抵抗がありました。静止画でも若干抵抗があるのだけれど、それ以上に恥ずかしい。なんでしょうね。ただ、演奏やダンスなどを動画で披露するひとは格段に増えています。いずれはぼくもUstで打ち込み+生演奏でライブなどができるといいんですけれど。

などと、はじめての映像に対するチャレンジと未来にわくわくする春です。

投稿者: birdwing 日時: 10:01 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年10月12日

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[DTM作品]シンコキュウ。 feat. sheep

こころを鎮めるとき。深く息を吸って大きく吐いて、深呼吸をすると気分が落ち着きますね。青空のみえる朝、窓を開いて深呼吸するのも気持ちがよいものです。新鮮な空気を身体のなかに送り込んで、こころのなかに溜めた気持ちとともに吐き出す。さあ、やるぞ、という熱意が湧いてきます。

そんなすがすがしい気持ちを曲にしたいとおもいました。1年少し前にプロトタイプを作った曲(こちら)をまったく新しいアレンジで作り直しました。LotusloungeのSheepさんにボーカルを協力していただき、やっと完成させました。ブログで公開します。お聴きください。

Our feelings are refreshed when breathing deeply. Bodies take fresh air, and breathe out old air. "Sinkokyu" is a deep respiration in Japanese. I wrote lyrics with the deep respiration as the theme, and composed the song. Sheep of Lotuslounge sang this song. I'd like you to listen to this tune.


■■シンコキュウ。(3分31秒 4.83MB 192kbps)


+++++++++++++++++++++++
シンコキュウ。
+++++++++++++++++++++++
Vocal:sheep (Lotuslounge
詞・曲・プログラミング:BirdWing

sheep_LL.jpg深呼吸
をして見上げた青空。
たなびく雲
は、未来の
軌跡。

とぎれた
指をつないで
誓った。
忘れない
ように、約束をした。

深く。
強く。

ここから明日へ
歩き出すために。

息を。
ためて。

鎮めたこころは
もう迷わない。

遠く。
近く。

ぼくらが地上で
探してる道標(しるべ)。

息を。
吐いて。

鎮めたこころは
もう迷わない。

・・・・・

インターネット経由でファイルを交換して制作するネットコラボです。Sheepさんとは「AME-FURU」につづいて2度目の制作になります。

しかし、制作方法はまったく違います。「AME-FURU」はバックの打ち込みが全部完成した後にそれを聴きながら歌っていただき、歌のファイルを編集したのですが、今回は歌をいただいた時点で、バックを全面的に作り直しました。かつて作ったプロトタイプを聴いていただくと違いがわかるとおもいます。

「AME-FURU」のときにも感じたのですが、歌のファイルをいただいたときには、ほんとうに感動しました。

というのは、歌詞は作ったもののアタマのなかで歌ってみただけです。声に出して歌ったことがありませんでした。いままで脳内のイメージでしかなかった。自分のアタマの外には、この音楽は存在しなかったんですよね。それがきちんと現実に天使のようなボーカルで存在している。Sheepさんは、マクドナルドのポテト風(笑)に強弱によってL・M・Sという3つのバージョンで歌を録音して送っていただいたのだけれど、その表現の違いにも驚きました。結局、Sのファイルを中心にMをダブル・ヴォイスで重ねる処理をしましたが、Lも捨てがたかった。

歌をお願いしたときに、こうしたいああしたいという着想はありましたが、実際に歌のファイルを聴きながら、いさぎよくいったん白紙にしました。そうして考えたことは、シンコキュウだけに、

「息を合わせよう」

ということでした。

イメージの上にボーカルをのせるのではなく、ボーカルのイメージから曲を組み立てていくこと。いたずらに自分のやりたいことを後付けするのではありません。ボーカルの「息」を乱さないように気をつけながら、アレンジをのせていく。ボーカルと「息」の合った曲にしたい、ということです。

まず作ったのはバスドラムとベースのパートでした。それも音色づくりだけに1時間以上もかけて、とことんこだわりました。アンプシミュレータを通したシンセベースなので、生音っぽい艶が出たとおもっています。最初は♪=100という速度がやや遅く感じたのですが、音を重ねていくうちに気にならなくなりました。

結果として、サンプリングしたボーカルをコラージュしたイントロ、エレクトロニカのポップな印象、ややバロック風の間奏とビートルズっぽい半音進行のロック的なフレーズなど、うまい具合にアレンジができたとおもっています。自画自賛ですが(苦笑)。

実は、この曲を1年ほど前に作ったときには、個人的に辛い状況にありました。袋小路に入り込んだような気分で、それこそ息の詰まるような毎日だったのです。いま、かつてのプロトタイプを聴くと、そのときの閉塞感が蘇るのですが、今回の曲ではうまい感じに突き抜けた、よかった、とおもいました。

ところで、リラクゼーションでは呼吸法を重視します。

ゆったりと深呼吸することでストレスから解放され、心身を健全な状態に保つ。呼吸法に関心があって、齋藤孝さんの「呼吸入門」という本を買ったところ、これが非常に面白かった。

4043786034呼吸入門 (角川文庫)
齋藤 孝
角川グループパブリッシング 2008-04-25

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薄い本なのであっという間に読んでしまったのだけれど、呼吸についての知見が豊富です。哲学的な考察にも惹かれます。たとえば「呼吸と死生観」(P.67)。

死という最大の不安に対してどう処するかというのは、生きる上での大きな課題です。
これに関して、伝統的な息の文化はどのような死生観を持ってきたかと言うと、息というものにすでに死が含まれているという考えです。
吸って吐くと、吐き終わった瞬間に一度死が訪れる。

つまり、こういうことです(P.68)

生きていることの中にすでに死が紛れ込んでいる、そういう死生観なのです。
呼吸は吐いていって止まったところが一番神聖な瞬間。すべてが静止した状態で、いわば仮に訪れた死という瞬間を見極める。それを平静に受け入れる。

呼吸を意識したことはあまりありませんが、ひとつの呼吸という刹那のなかに生と死がある。つまり息を吸い込むたびにぼくらは生まれ、息を吐くとともに死んでいく。とても深い死生観です。

ほかにも「呼吸を考える上で大切なのは、吸うことではなく、吐くこと」として「捨てればスペースができ、そこが自然と満ちてくる」と書かれています。また、臍下丹田ということばを挙げ、腹式呼吸による呼吸力、息を完全にコントロールすることが強い精神力を生む、ということも書かれていました。実に深い。

「人は、自分の呼吸が他と共有されたときに心が安らぎます」として、次のことばも参考になります(P.167)。

自分の呼吸のリズムが他の人と共有されると、受け入れられているという自己肯定感が生まれてきます。他のからだと同一化するような感覚は、そのまま個を強くする支えとなります。

現代に生きるぼくらは、自己肯定感を失いつつあるようにおもいます。それは、ぼくらの呼吸に乱れが生じているからなのでしょうか。自己肯定感が薄れると、他のひとといっしょにいても一体感がない。さびしい。ぼくらが大切にしたいことは「空気を読むこと」ではなく「息を合わせること」かもしれません。そのためには、各自がきちんと呼吸し、いまを生きて、同時にこころのなかにある息を吐き出して、他人を受け入れるスペースをつくらなければならない。

歌もまた息です。「シンコキュウ。」という曲を作りながら、ぼくは「息を合わせること」に注力していました。電子の律動を組みながら。

行き詰まり=息詰まりを感じているとしたら、やりかけの仕事や鬱陶しい悩みからすこしだけ離れて深呼吸してみませんか。

齋藤孝さんによると、3秒吸って、2秒溜めて、15秒かけて口から細く吐き出す呼吸法がよいそうです。深呼吸することで、見失っていた自分の未来の行方を見出すことができるといいですね。

投稿者: birdwing 日時: 21:06 | | トラックバック (0)

2010年8月29日

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[DTM作品] QOL(クオリティ・オブ・ライフ)

英語でツイッターをやっていると、さまざまな短縮表現に出会います。140字しか書けないので、短縮することで文字数を節約するわけです。

はじめは何のことやらわからないものもありました。けれども、英語でツイッターをするための本を買い求めていくうちに、なるほどなあとわかるようになりました。一例を下に挙げてみます。

  • LOL:Laughing out loud (笑)
  • GM:Good morning. おはよう
  • THX:Thanks ありがとう
  • BTW:by the way ところで
  • BBL:be back later あとで戻ってきます
  • CU:See you. またね
  • OMG:Oh my god なんてことだ
  • PPL:people ひと
  • 2:to, too
  • 4:for
(参考:「Twitterで英語をつぶやいてみる」石原真弓・NHK出版生活人新書、「英語でTwitter!」有元美津世・ジャパンタイムズ)

日常に使われていることばにもたくさんの短縮形があります。特にビジネス用語。ご存知のようにITはInformation Technology (情報技術)の略であり、CSはCustomer Satisfaction(顧客満足)です。短縮化すると文字数が減るだけでなく、概念もぎゅっと圧縮される気がします。簡略化の半面、意味が削ぎ落とされる印象もなきにしもあらず、ですが。

ジョージ・オーウェルの小説「一九八四年」では、ひとびとを洗脳しイデオロギーを浸透させるために、ニュースピークという言語が物語内で使われていました。創作であるにもかかわらず、巻末に付録として架空の言語の原理について解説を掲載するほどの徹底ぶりです。

ニュースピークでは、ことばを短縮させるだけでなく、badという概念を消滅させてungoodで言い換えるなど、ことばの数自体も減少させます。言語は思考に直結しているため(というより人間は言語で考える生き物なので)、ことばの数を制限することで余計な思考を排除できる、と考えられているようです。凄い発想をするひとだなあ、ジョージ・オーウェルは、とおもいました。

140字という制限があるツイッターでは、日本語も短縮されています。よくみかけるのは「おはあり(おはようありがとう)」、「おつあり(おつかれさまありがとう)」という感じ。暗号化することで記号的には軽くなり、情報伝達を速めます。また、顔文字などの記号も、テキストだけでは伝えにくいノンバーバルな感情表現を伝えるために使われます。

ネットでソフトなどをダウンロードするとき、ファイルを圧縮して容量をちいさくしてオンラインの負荷を減らし、自分のコンピュータで解凍する。あの作業に似ているかもしれません。ぼくらは短縮された記号を「解凍」して、書かれたひとの感情を読み取ります。そこには独自の解凍のためのコードが必要であり、コードのわからないひとには何のことやらわかりません。

使い慣れてしまうと短縮形の世界にどっぷりと嵌まってしまうけれど、あらためて考えるならば、短縮されたことばには何か殺伐とした記号の世界を感じます。といっても、これは懐古主義的な、いわゆるおじさんの発想かも。若い世代にとっては逆に、短縮されたことばに親近感のようなぬくもりを感じるのでは。

そんなことばの短縮形のことを考えていたら
 生活の豊かさは冗長性にあるのではないか、
という思いがぼくのアタマのなかに浮かびました。

つまり短縮されない、長ったらしい言語の世界が豊かなのかもしれない、ということです。ぼくのブログがその体現なわけですが(苦笑)、ワード数やスペースの制約を受ける職業ライターならいざしらず、個人的なブログは、書きたいことを制約にとらわれずに書けばいい。スタイル(文体)なんて構わない。定型のことばに嵌まるよりも、枠をはみ出したことばのほうが面白い。

ビジネスには効率化が必要ですが、個人生活に効率化は不要。ムダ、冗長性が大事ではないでしょうか。ビジネス思考の枠組みを利用してプライベートも管理するライフハックの発想がありますが、ぼくは嫌いです。私生活まで管理されたくないでしょう。だらしなくてもいいじゃん。

そもそも音楽や文学や映画などゲイジュツ全般がムダであり、それらはあってもなくても生きていけます。つらい片思いのレンアイや仕事の人間関係だってムダばかり。どうでもいいことにどっぷり浸かっている時間は、人生の浪費以外のなにものでもない。でもですね、そのムダがいいんだよなあ。

幸福とは冗長性である、とぼくは考えます。

無意味にムダなことは、とてもしあわせです。ぼーっとしている時間、あるいはどうでもいいことに没頭している時間って、なんだかしあわせではないですか。ぼくだけですか。もし、ああこんなムダなことに時間を費やしてしまった、と自責の念を感じるようであれば、自分にとって幸福とは何であるか価値観を見直したほうがいいかもしれない、とぼくは考えます。実際に、そうやって考えてきました。

人生は、みっちり密度の高い時間ばかりで構成されているわけではない。エリート志向の方は、時間を確実に消費しがちですが、意味があり過ぎる人生は疲れるとおもいます。完全燃焼すると、燃え尽きてしまいます。人生に意味なんてなくてもいい。消化できない不条理なことがあっても結構。ぐだぐだ悩んで迷っている時間も大切。過激なことをいってしまえば、ゴミや身体に悪い酒やタバコも必要ないからこそ意義がある。

と、無駄なことを長々と書きましたが、そんなことを曲を作ったあとで考えました。

今回の曲は「QOL」といいます。Quality of LIfe(生活の品質)の短縮形です。ブログで公開します。お聴きください。

I think that happiness is a redundancy. All the arts like literature, music, and the movie, are not always useful for our life. But there is a value because it is useless. In the field of the business even if efficiency is necessary, it isn't necessary in private life. It is happy that we can spend surplus time. I made this tune thinking about the quality of the bountiful life. The title of this tune is "QOL". QOL is abbreviation of "Quality of life". I'd like you to listen to this tune.


■QOL(4分00秒 5.49MB 192kbps)

作曲・プログラミング:BirdWing


ちなみに、Wikipediaで「QOL」について調べると、次のように書かれています。医療用語でもあるようです。

クオリティ・オブ・ライフ(Quality of Life,略語:QOL)は、一般に人や社会の生活の質、つまりある人がどれだけ人間らしい生活を送り、「幸福」を見出しているかを尺度としてとらえる概念である。「幸福」とは財産や仕事だけではなく、住宅環境、身心の健康、教育、レクリエーション活動、レジャーなど様々な観点から計られる。したがって個人の収入を基に算出される生活水準(英:standard of living)とは分けて考えられるべきである。

楽曲制作の背景はとてもシンプルです。アンダーワールド風のノリのいい曲を作りたかった、ただそれだけの動機でした。しかし、彼等のアルバムは2枚しか持っていないので、久し振りにレンタルCDショップでアンソロジーを借りました。2枚組みのアンソロジーです。聴き直しておもったのは、この曲が好きだということ。YouTubeからライブを。


B0000D8RJHunderworld 1992-2002 (Japan Only Special Edition)
アンダーワールド
V2レコーズジャパン/コロムビアミュージックエンタテインメント 2003-10-16

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攻撃的なリズムと叙情的なパッド系シンセがいいですね。この曲が使われている(らしい)「トレインスポッティング」という映画って観たっけかな。観たような気もする。けれども記憶が確かではありません。

制作メモです。

今回、制作手法としては前回作った「chaos cosmos」を踏襲しています。ただ、前回が非常に混沌とした作り方だったのに対して、今回はより先鋭化させたつもりです。

まず、GrooveSynthでベースラインを作って軽くワウをかけ、(自分としては。苦笑)なるべく攻撃的なリズムを組むことをめざしました。左右別々のトラックを作って、スライスしたドラムの音声ファイルを左右に振っています。が、実は意外に繊細に組み立てているのです。途中から、中南米系のパーカッション無料音源のTakimを多用して、メリハリをつけました。

とはいえ、アンダーワールドを研究しておもったのですが、ぼくは割合細かくリズムを変更したりメロディを変えたり小細工をするのだけれど、彼等のリズムは変化がない。一定のリズムを延々と繰り返している。ムダに長いなー、と(笑)。しかし、その冗長性が気持ちイイ。小細工に凝って、シンプルなリズムの気持ちよさを忘れていたことに気付かされました。なので、攻撃的でありながらビートの気持ちよさを追求しようと考えました。

ワウのギターソロが中盤に出てきますが、これ、弾いてないんですよね(笑)。細かいフレーズ素材集のピッチを調整して、切り貼りして作っています。ちゃかちゃかというカッティングノイズが好きです。ストリングスのシンセはアンプシミュレーターのディストーションを通して歪ませています。

没頭しているうちに、あっという間に時間が経ち、いつの間にか曲が完成していました。DTMの趣味をやっている時間が、ぼくには至福のときですね。しあわせだなあ、とおもう。永遠に曲を作りつづけられたらいいのですが。

投稿者: birdwing 日時: 10:52 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年8月24日

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[DTM作品] chaos cosmos (カオスコスモス)

NHKで放映されていた「Schola 坂本龍一 音楽の学校」。バッハ編、ジャズ編、ドラムズ&ベース編と3部構成でそれぞれ4回ずつ、対談とワークショップ、解説で構成されていて、とても興味深いものでした。


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日付け変更線をまたぐ深夜の番組だったので、ついつい見逃してしまうことが多かったのですが、先日BShiで再放送があり、このときばかりは頑張って全回を一気にまとめてみることができました。満足、満足。

ドラムズ&ベース編では、坂本龍一さんに加えて、高橋幸宏さん、細野晴臣さん、ピーター・バラカンさんの対談、さらに小山田圭吾さんなども参加したビートルズやスライ&ファミリーストーンなどのコピー演奏があり、非常に豪華でした。

しかし、いま振り返って考えてみると、YMOのメンバー3人が集結した回はファンにとっては垂涎ものですが、個人的にはクラシックやジャズの回のほうがよかったかも。坂本龍一さんが通常手がけている音楽ジャンルとは異なった分野を解説した回のほうが、スリリングな感動があった気がします。

特にジャズ編では、フリージャズのピアニスト山下洋輔さんをゲストに迎えて、ジャズとは何かというテーマのもとに、コードからモード、そしてフリージャズへの変遷の歴史を追いかけていて勉強になりました。ジャズの歴史は端的にいってしまえば、社会制度と音楽の「解放」の歴史だったと感じました。

坂本龍一さんがジャズのセッションに参加するのは初めてだったとか。グランドピアノが向かい合って置かれ、坂本龍一さんと山下洋輔さんが対峙して演奏するとき、水を得たサカナのような山下洋輔さんに比べると、若干、坂本龍一さんの演奏には戸惑いを感じました。が、その異なるジャンルへの挑戦と融合が見所でした。

中学生と高校生、そして大学生のビッグバンドを交えたワークショップでは、フリージャズを体験してみるセッションがあったのですが、演奏をはじめる前に、「何をやってもいい。けれど自由には責任がともなう」と語る山下洋輔さんが印象に残っています。

そんな「フリー」な演奏にインスパイアを受けて、自分の枠を取り払おうと考えつつ曲を作ってみました。

タイトルは「chaos cosmos (カオスコスモス)」としました。「cosmos(コスモス)」 には宇宙という意味もありますが、「chaos(混沌)」の対義語として「秩序」という意味もあるようです。混沌とした宇宙。混沌のなかにある秩序。なかなか意味深長です。

ブログで公開します。お聴きください。

I don't think that freedom means unrestrained conditions. Freedom is often accompanied by responsibility. If we lost our own order of responsibility, freedom collapses, and it becomes chaos. Chaos is opposite word of cosmos. It means "order " besides the meaning of "space". I made this tune with image of chaos and cosmos. So I named the title of this tune to "chaos cosmos". I'd like you to listen to this tune.


■chaos cosmos(4分33秒 6.25MB 192kbps)

作曲・プログラミング:BirdWing


「Schola 坂本龍一 音楽の学校」のジャズ編では、フリージャズの先駆としてオーネット・コールマンの「ジャズ来るべきもの」というアルバムが紹介されていました。思わず買い求めたところカッコいい。特に気に入ったのは「Chronology 」という曲です。YouTubeから。


Ornette Coleman - Chronology


B0010OH7T2ジャズ来るべきもの(+2)
オーネット・コールマン
Warner Music Japan =music= 2008-02-20

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さて、自由についてもうすこし。

感想を書きたいとおもっていながら手強いので着手できていませんが、マイケル・サンデル「これからの正義の話をしよう」は非常に考えさせられる本です。


4152091312これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
マイケル・サンデル Michael J. Sandel 鬼澤 忍
早川書房 2010-05-22

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リバタリア二ズム(自由至上主義)に対する批判を中心に、自由とは何かを考える素材がたくさん用意されています。ジェレミー・ベンサムの「道徳の至高の原理は幸福、すなわち苦痛に対する快楽の割合を最大化すること」という功利主義からはじまり、ジョン・スチュワート・ミルの「自由論」にも触れます。次のように書かれています(P.67)。

『自由論』の中心原理は、人間は他人に危害を及ぼさない限り、自分の望むいかなる行動をしようとも自由であるべきだというものだ。政府は、ある人を本人の愚行から守ろうとしたり、最善の生き方についての多数派の考えを押し付けようとしたりして、個人の自由に介入してはならない。人が社会に対して説明責任を負う唯一の行為は、ミルによれば、他人に影響を及ぼす行為だけだ。

しかし、イマヌエル・カントは功利主義を批判し、正義と道徳と自由を結びつける厳格な自由を求めます(P.143)。

カントの考える自由な行動とは、自律的に行動することだ。自律的な行動とは、自然の命令や社会的な因習ではなく、自分が定めた法則に従って行動することである。
カントの言う自律的な行動を理解する一つの方法は、それを自律の対極にあるものと比較してみることだ。自律の対極にあるものを表わすために、カントは新しい言葉をつくった。「他律」だ。他律的な行動とは、自分以外のものが下した決定に従って行動することだ。

功利主義よりも、カントの自律の考え方に深く共感しました。自由であることは、社会に流れている定型のことばに疑問を抱き、自分のモノサシで考え、語ること、行動することに他ありません。他律的に外部の価値観に束縛されたら自由ではない。ステレオタイプな価値観を疑い、ときには多数の発言に抗う勇気があることも自由でしょう。

善人は定型的な多数決の価値観に満足し、そこで思考停止してしまう。けれども、ほんとうに自分はそれでいいのか、と考えつづけること。ごまかさないこと。無闇に既存の価値観を破壊する必要はありませんが、自分のなかにある格律にしたがうことが自由だとおもいます。

自由ということばから、エーリッヒ・フロムの「自由からの逃走」という本もおもい出しました。


4488006515自由からの逃走 新版
エーリッヒ・フロム 日高 六郎
東京創元社 1965-12

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ふつうぼくらが考えるのは束縛からの解放、自由「への」逃走です。しかし、この本のタイトルは自由「からの」逃走となっている。フロムは近代化の過程で、大きな何かに守られていた個人(特に中産階級)が自由になり、かえって孤独や不安を感じるようになってしまった、という社会現象を指摘しています。

そして、ファシズムや権威主義、オートマチックな機械などに個人を委ねることによって、自由を放棄することによって安心感を得ようとするのではないか、と指摘しています。ヒトラーのナチズムが台頭する第二次大戦中に書かれた本としては、画期的かつ過激であると感じました。

ここでイメージが重なるのが、ジョージ・オーウェルの近未来小説「一九八四年」でした。


4151200533一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
ジョージ・オーウェル 高橋和久
早川書房 2009-07-18

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永続的に交戦状態にあり、ビッグブラザーが讃えられ、テレスクリーンという装置によって常に監視されているような社会。政治的な意図から危険な思想を生む言語はどんどん削られて、ニュースピークということばになり、過去の歴史は逐次都合のいいように改竄されている。思考警察に捕まると酷い拷問と洗脳が待っているため、誰もが無気力かつ神経質に制度に従います。物語のなかでは、次のようなことばが掲げられます。

自由は隷従なり。

ぞっとするような世界ですが、あながち空想ともおもえないところが怖い。社会に対する深い洞察が描かれた小説だとおもいました。

カオス(混沌)から秩序(コスモス)へ。

ぼくの考える秩序とは、体制や社会の規範というような外側にある秩序ではなく、自己の内側で生成される秩序です。自己の内側にある規範はどうしても外側からの圧力に脆く、揺らいでしまうのだけれど、思考を鍛えることで、自分なりの秩序を形成したいと考えています。

さて、理屈っぽい自由論がつづいてしまいましたが、最後に「chaos cosmos(カオスコスモス)」の制作メモです。

基本的にはリズムはワルツ(8分の6拍子)で、ワルツっぽく聞こえないリズムをめざしました。WAVEによる音声ファイルもたくさん貼り込みましたが、今回は「フリー」のVSTiもたくさん使っています。リズムはいつも通りのRhythmsV3.6.1とともに、中盤からTakim。これは中近東のパーカッションをサンプリングした音源です。クラップ(手拍子)もとてもリアル。

パッド系は、単音でRolandのGrooveSynth、Crystal、SUPERWAVE P8、Cygnus-O、padwan、MinimoogVAの6つを使用。Cygnus-Oはスペーシーな音が出るのですが、Crystalと同様、とてもクセがあるので使いにくい音源です。SUPERWAVE P8とpadwanは同じような音になってしまいました。

最近、ソフトウェア音源漁りをしていないので、2~3年前の古いソフトばかりです。最新の音源事情はどうなっているんだろう。久し振りにインターネットでフリーのソフトウェア音源漁りの旅にでも出ようかなあ。

音声ファイルはリズムパターンの切り貼りに加えて、ブレイクビート系の音、水滴がしたたるような効果音、ノイズ、ドローン系の音など満載です。深いリバーブをかけたり、フィルターをかけたり、加工しました。

それにしても、センスよく音をインポートして貼り付けるのは難しいですね。打ち込みが点描画だとすると、音声ファイルの切り貼りは新聞紙や写真を切ってコラージュするポップアートのような感じ。ところが、音の遠近感や余白など絵画的なセンスが求められます。

カオス(混沌)などとタイトルに付けながら、結局のところ整然とした作品になってしまった気もします。反省。

投稿者: birdwing 日時: 20:45 | | トラックバック (0)

2010年8月17日

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[DTM作品] cubic loop(キュービックループ)

立方体の絵を描くとき、正方形を正面にして描きますか、角から描きますか?

角から描く方法は「アクソノメトリック投影法」というそうです。「デザインする技術 ~よりよいデザインのための基礎知識」という本で知り、2006年にはブログでエントリを書いたこともありました(記事はこちら)。

以前のエントリでは、PowerPoint(略してパワポ)というプレゼン用のソフトでアクソノメトリック投影法による立方体を描いて、その画像を掲載しています。しかし、当時ぼくの使っていたパワポは、いまとなっては古いバージョンです。最新バージョンでは、もっとダイナミックな図形を描画できるかもしれません。古いパワポでは、描画機能に正方形を正面にした立体がデフォルトで用意されていましたが、個人的には角から描くアクソノメトリック投影法のほうが好みです。

なぜかぼくは立方体が好きです。要するにサイコロのような、どの面も等しい結晶のようなカタチに惹かれます。角砂糖などにも惹かれるものがあります(特にちいさめの黒糖の角砂糖)。そういえばブログのトップにもくるくる回るTumblr Cubeを掲載していましたっけ。

ルービックキューブという玩具がありますね。回転させて立方体の色を合わせるパズルです。これです。


ルービックキューブ (6面完成攻略書付)


残念ながら、ぼくはルービックキューブが苦手です。まったく歯が立たなかった。けれども一時期には大流行して、何秒で6面の色を合わせられるか、やっきになって取り組んだひともいるのでは。世界的な競技大会や最高記録もあり、現在でも根強い人気のあるパズルでしょう。

さて、今回DTMで曲を作る動機となったのは「立方体」。つまりCUBEでした。

単一のリズムのループで構成されていて、ルービックキューブの面を回転させるように、転調するような曲を作りたい、それが今回の最初の動機でした。ところが途中でキューブの面を回転させるのが面倒になってしまって、ありきたりの展開に落ち着いてしまったのですが(苦笑)。

タイトルはルービックキューブをもじって、「cubic loop(キュービックループ)」としました。ブログで公開します。お聴きください。

As you know, Rubik's Cube is cubic puzzle. Generally, the players rotate nine parts of six surface and adjust the color. I thought that I wanted to make the tune transposed like the Rubik's Cube using the looping sound. The title of this tune is "cubic loop". I'd like you to listen to this tune.


■cubic loop(3分34秒 4.09MB 192kbps)

作曲・プログラミング:BirdWing


すこしばかり余談です。CUBEということばから連想したのは、クルマの車種とともに、サスペンス映画の「CUBE」でした。

映画のあらすじはこんな感じ。平凡に暮らしていた人物が不意にさらわれて、目を覚ますと立方体の部屋のなかにいる。6つの面にはそれぞれ窓のような出入り口があって別の部屋に移動することができるのだけれど、どの部屋に行ってもキューブから抜け出せない。

移動するうちに、たくさんのひとと出会います。誰もが何も告げられず、このキューブに連れてこられたようです。迷宮のような同一の部屋には、殺人トラップが仕掛けられている部屋もあり、レーザー光線で身体を切り刻まれてしまったりする。さらに部屋自体が移動して組み合わせが変わってしまい、いまどこにいるのか位置を把握できません。移動中に金属プレートに3桁の数字が3つある部屋番号をみつけて、それが脱出への鍵となるのではないかと考えるのですが・・・。

不条理な設定に引き込まれる作品でした。続編の「CUBE 2」も観ましたが、個人的には一作目がおススメです。YouTubeからトレイラーを。


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ポニーキャニオン 2010-01-20

by G-Tools


では、「cubic loop(キュービックループ)」の制作メモです。

ウタものの曲を作るときには、AがあってBがあってサビ・・・のように構成を考えるのだけれど、最近は一定のコード進行をループ(循環)させる曲が多くなりました。楽をしているといえば楽をしているのかもしれませんが、同じ和音が繰り返される曲が嫌いではありません。ベタですが、バロックのパッヘルベルのカノンも同一のコード進行で変奏されていきますよね。難しい音楽的な理論はわからないのですが、寄り添いつつ離れていく旋律が美しい。

長く打ち込みをつづけていると(といっても趣味のレベルですが)自然にできてしまう曲があります。負荷がなく、ほいほいできちゃう状態です。イメージ通りの曲があっという間にできあがります。しかし、できちゃったけど、どうだろう?と、余計な心配をすることが多々あります。自分の羽を抜く夕鶴のように苦しんで作る曲もあるので、逆に安易にできてしまうと安心できないわけです。

ほいほいできちゃった曲をそこで完成にするのではなく、あえてイメージを壊したり、細部をいじっていると、別のステージに突き抜けることがあります。今回の曲作りもそんな印象でした。

意識したのは、スティーリー・ダン、ドナルド・フェイゲンです。なんとなくフュージョン系のおしゃれなリズムとベースラインを想像して作りました。転調して半音ずつ下がってもとにもどるコード進行は、自分のなかではドナルド・フェイゲン的なものをめざしました。うまくできていないかもしれないけれど(苦笑)。打ち込みだけではあまりにも単調なので、ノイズやドラムの音声ファイルを加えたところ、ドナルド・フェイゲン的な雰囲気は消えてしまったようです。


■DONALD FAGEN-trans island skyway


使用したシンセはTTS-1を中心に、パッド系の単音は無料VSTiのCrystalを使いました。リードギターの音はTTS-1のプリセットにアンプシミュレーターとモジュレーター(フランジャー)を通して、ピッチベンドとモジュレーションで味付けしました。部分的にはディレイをかけています。ベースもTTS-1のプリセットそのままなのですが、ピッチベンドでスライドさせたような効果をねらいました。

リズムは3連符のノリです。ぼくはこのノリが正直なところ苦手です。とはいえ、ドラムを打ち込むときに、ゴーストノートを意識してベロシティを絞り込んだ音を加えていくとノリが表現されるんだな、という感触を得ました。欲をいえば、さらに音の位置をびみょうにズラしてゆらぎを作ると、人間的なリズムを表現できるのかもしれません。

あまりこの系統の曲は作りませんが、たまに作ると気持ちがいい。エレクトロニカっぽい音を加えたけれど、割り切ってフュージョン系にめいっぱい振ってしまってもよかったかな、と完成した曲を聴きながら考えました。タイトなリズムとギターのリフが、さわやかな夏の空に似合う気がします。

投稿者: birdwing 日時: 21:16 | | トラックバック (0)