[DTM作品] sakura_no_utage(サクラの宴)
3月も終盤だというのに寒い日がつづいています。ぽかぽかと陽射しのあたたかい日もあるのですが、午後には翳ってしまうことも多く、とても変化しやすい天候です。寒暖の差が激しいと身体に不調を起こすもの。みなさん健康には十分にご自愛くださいね。
トウキョーでは、サクラの花もまだまだ五分咲きのようです。それでもちらほらと、つぼみから花に変わりつつある景色がみられるようになりました。
毎年チェックするウェザーニュースというサイトでは、「さくら情報を公開しています。今日のトウキョーの開花状況をみると、サクラの名所では、小石川後楽園(シダレザクラ)と妙法寺の2箇所が満開のアイコン(赤)でした。しかし、まだまだつぼみのところが多いようです。
ウェザーニュースでは、次のように開花状況を解説されています。
九州や高知・和歌山では各地で満開!お花見ピークです。また、その他の西〜東日本でも開花が進んでいますが、冬の寒さが戻ってきているため、満開へ向かう速度はゆっくりめ。
また、ウェザーニュースのページには「SakuraSimulator2010」という開花のシミュレーションページがあるのですが、4月中旬までの日曜日の推移を、1週間ごとに並べてみると次のようになります。
■3月28日(日)
■4月4日(日)
■4月11日(日)
■4月18日(日)
サクラが北上して、葉桜(緑の部分)になっていくようすがよくわかります。1週間でずいぶん散ってしまうようです。サクラは短命です。関東では4月の1週間目がピークだとおもうのですが、見所を逃さないようにしたいですね。
というわけで、やや時期的には早いのですが、趣味のDTMでサクラの花見の曲を作ってみたいとおもいました。
といってもどんちゃん騒ぎのための曲ではなく、宴会の終わったあとで妖艶な夜桜の光景を見渡しているようなイメージです。日本的というか、和というか、そんな曲調をめざすつもりでした。
「サクラの宴」というタイトルにしました。ブログで公開します。お聴きください。
■sakura_no_utage(5分02秒 6.92MB 192kbps)
作曲・プログラミング:BirdWing
なぜ「和」的なものをめざしたかというと、日曜日の夜8時、NHKで放映されている「龍馬伝」の影響があったかもしれません(苦笑)。
実はNHKのドラマはあまり観たことがなかったのですが、Twitterでソフトバンクの孫正義社長が熱く盛り上がっていたこともあり、毎週欠かさず観るようになりました。見事に嵌まりました。あまりにも単純ですが、龍馬伝に対する思い入れが今回の曲の原動力になっている気もしています。
福山雅治さんの龍馬はもちろん、加川照之さんの岩崎弥太郎、大森南朋さんの武市半平太、迫力ありすぎの田中泯さんの吉田東洋など、キャストが凄すぎる。毎回、あっという間に45分が過ぎ去って、ドラマを超えていろいろなことを考えさせられます。
さて「サクラの宴」制作メモです。
今回、基本的なリズムは前回同様フリーシンセのRhythms v3.6.1を使用しました。その基本リズムににTTS-1のブラシによるジャズドラムの音を加えています。広がりのあるスペーシーな音は、フリーシンセのCygnus-Oを使っています。幻想的な音の出るシンセですが、なかなか使い方が難しい。いくつかのプリセットの音を打ち込んで音声ファイルにバウンスして重ねました。
後半、ストリングス的な音とシンセベースは、これもまたフリーシンセとしては定番のSUPERWAVE P8を使いました。定番的ではありますが、やっぱりいい音です。ストリングスにはワウでフィルターをかけています。
ほんとうは妖しさを表現したかったのですが、なかなか表現しきれていません。おんなへんである「妖しさ」は、ある程度、女性の感性が必要ではないかと感じました。というのも、80年代の洋楽で、化粧をして一種の倒錯したイメージを醸し出していたカルチャー・クラブのボーイ・ジョージや、ジャパンのデヴィッド・シルヴィアンは妖艶だったので。彼らには退廃的な匂いも感じました。そんな不健全さを求めていたのだけれど、もともと健全・安全・好青年(?)なぼくには、表現力にあり余るものがありました。
夜桜の妖艶さは、いったいどこからきているのでしょう。たぶん日本人には敏感に捉えられる感覚だとおもうのですが、その妖艶さを表現する術をぼくはまだ獲得していません。夜桜でも眺めて、ものおもいに耽りたいところです。
投稿者: birdwing 日時: 17:06 | パーマリンク | トラックバック (0)