ブログのリテラシー。
試験的にライブドアのWilkiを利用してみたのですが、数日間とはいえそこそこのアクセスがありました。けれども、はてなのブログ(このサイトですね)にリンクをしておいたところ、よくわからないトラックバックがつくようになった。そこで、ああそういうものなんだな、と実感しました。
そういうもんだなということは、どういうものかというと、辛辣なことを言ってしまえば、そのこと自体がライブドアをよく表していると思ったわけです。純粋な理想を掲げてスタートした企業であっても、志の高さより金儲け的なことに走ると、さまざまな魑魅魍魎が集まることになる。ぼくはライブドア全体をどうこういうつもりはなくて、ライブドアにもインターネットで世界を変えてやろうという高い志のあるひとがいると信じているのですが、そもそもあまりにも堀江さんの行動が薄っぺらに感じられるので、その薄っぺらな部分にだけ共感したり注目したりするひとがいることも確かでしょう。だからサービスを利用するひとも、自然とそういうひとになるのかもしれません。もちろん全然違うひともいるはずです。提供されているサービス自体は悪くはないので。
ライブドアのWilkiは昨日、削除及び退会をしました。Wiki自体はやりたいのですが、ライブドアでやるかどうか迷っています。無料のWikiを調べているのですが、まずはそちらを使うかもしれません。
いまのところぼくは、はてなとココログの利用者です。ブログをどこに作るかという選択をするときには、Exciteブログやドリコムブログも検討しました。後者もとてもよいサービスです。デザインのテンプレートなども気に入っていました。これらのサービスは、内容が充実していることはもちろん、その企業のカラーというか、自然発生的に生まれたブログスフィアの文化というかリテラシーというか、居心地のよさというか、そういうものが感じられました。
もうすこし一般的なブログの利用について考えてみます。
まずトラックバックについて、です。トラックバックにはいろんな使い方があり、単純に自分のブログと同じテーマを扱っているブログにトラックバックする、ということもありだと思います。けれども、ぼくがトラックバックする場合には、わずかであってもトラックバック先に書かれている内容を引用して、その話題に言及することをルールにしています。そうでなければスパム的というか、ただのアクセス稼ぎでしかない。ただの金儲けと同様、ただのアクセス稼ぎもあり、です。しかしながら、ぼくがやらないだけです。やりたいひとはやればいい。ぼくが求めていることは、書くことによって自分を豊かにしたい、高めていきたいということなので、もちろんアクセスは多い方がいいのですが(それだけたくさんのひとからコメントによって考え方を教えてもらえる機会は増える)、アクセスだけにこだわっているのではありません。
コメントにも注意しています。自分のブログでは書き放題だったとしても、他のひとのブログにいきなり批判や悪口を書き込むのは、「他人の家に土足で入り込んで、部屋のなかをぐちゃぐちゃにして去っていく」ようなものですよね。もしそういうことを書き込みたいのであれば、1)匿名ではなく実名であること、2)自分のページをきちんと明記すること、が重要であると思います。自分のブログではときには辛辣なことも書きますが、よそさまのホームに訪問するときには、それなりに紳士的な態度を心がけたい。まず書かれたことを尊重した上で、こんな考え方もあるかもしれませんね、ぐらいにとどめておく。
増田真紀さんの本にも書かれていましたが、ある炎上ブログの方から相談を受けたことがあったそうですが、その方はまるで人生の先輩のように、上から見下ろした発言を他人のブログのコメント欄に書き込んでいたそうです。そんなコメントを他人のブログに残せば、自分のブログが炎上するのは当然です。文字の情報は伝えたいことの3%しか伝わらない、ということも増田さんの本に書かれていたかと思うのですが(うーむ。うろ覚えです)、テキストは意図した文脈とは違う文脈につながれてしまうこともある。メールに関しても注意すべきです。
書く内容についても、いろんなことを実験したり経由して、やっといろいろとわかってきました。文体については、まだまだ満足できていません。ぼくは「やわらかさ」と「先鋭的」という相反するふたつの雰囲気をもったブログを書きたいのですが、なかなか難しい。
いろんなひとのブログを読んで、勉強しなくては。
投稿者: birdwing 日時: 00:00 | パーマリンク | トラックバック (0)