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2005年4月18日

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ブログ対談座談会

百式の田口氏と[N]ネタフルのコグレ氏の対談が、FPNに掲載されました。限定10名という非常に濃い対談座談会です。締め切りが1月だった(めちゃめちゃ忙しかった)ことと、さすがに有名なおふたりを前にしたら緊張して何も喋れないだろうな、とひいてしまったのですが、行けばよかった。後悔先に立たずです。

■百式 田口さんとネタフル コグレさん対談座談会レポート

どちらの方も朝更新、ということにまずすごいなと思いました。

(田口氏)約30分ですね。実際に書いている時間は15分かかるかかからないかぐらいだと思います。朝起きてすぐに更新することが多いですね。
(コグレ氏)朝早く起きれば2時間 お昼休みに少し。基本的には子供が起きている時間には更新しませんね。
今日の百式の記事には、以下のようにも書かれています。

■元気の素

「悩み事は朝にしよう」というくだりを先日本で読んだ。FOXEYの前田さんの本だった。朝日を見ながら自暴自棄になる人はいない、というのが彼女の持論だ。

確かに朝にはあまり悩まないかもしれない。一方で、深夜に悩みはじめると、とことん悩んでしまう傾向がある。

僕もブログを書くのは30分をひとつの目安にしているのですが、情報収集などしているとあっという間に時間が過ぎてしまうものです。きっと普段から、これはブログで書けそうだというテーマ注目しているのでしょう。

それから、コグレ氏の家族を大事にする姿勢にも学ぶものがあります。家族との時間は貴重ですから。インターネットは楽しいし、そこでのつながりも大切ですが、やっぱりいちばん大切なものは家族です。家族と過ごす時間を削ってまで、ブログを書く必要はない。

といっても、次の言葉に身が引き締まる思いでした。

そして、続けるという大切さを痛感しました。今日は疲れたからいいや・今日は書くことがないからいいやなどの理由によりBLOGを書かない兆候は、悪循環を生み出し、結局更新しなくなる。

実はもう少しで今日はお休み、にするところでした。仕事が忙しくなりつつあること(平行して企画が5本ぐらい動き始めた)、気分的にちょっと乗らないこと、などを言い訳にしようとしていたのですが、こんなときこそ気持ちを盛り上げなければいけない。

ところで、人間関係も続けることが大事ですね。いろんなことがあるのだけれど。

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2005年4月15日

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情報のわらしべ長者

いまさらながらに気づくことも多いというか、動き始めるとまるで磁石のように情報が集まってくるというか、日々発見です。情報が情報を呼んで集まってくる。これを称して、

「情報のわらしべ長者」

と呼ぶことにしました。

先日FPNの徳力氏にお会いして、有望なブロガーなどキーマンを紹介いただいたのですが、まず「アルファブロガーを探せ」で選出されたブロガーの方のページをもう一度きちんと見てみよう、と思いました。そこで、[N]ネタフルを見たところ、「アルファブロガーのアクセス数は?」という記事がありました。もとは、「デジモノに埋もれる日々」に書かれている次の記事のようです。

■トップブロガーの規模を、推定のPageViewで比較してみる


PV/日 PV/月

9.0万 270万 切込隊長BLOG(ブログ)~俺様キングダム~ 切込隊長さん

9.0万 270万 渋谷ではたらく社長のblog 藤田晋さん

7.0万 210万 眞鍋かをりのここだけの話 眞鍋かをりさん

6.0万 180万 百式 田口元さん

6.0万 180万 アキバblog(秋葉原ブログ) GEEKさん

5.0万 150万 isologue 磯崎哲也さん

3.8万 118万 [N]ネタフル コグレさん

3.0万 90万 実録鬼嫁日記 カズマさん

2.5万 75万 週刊!木村剛 木村剛さん

2.5万 75万 NDO::Weblog 伊藤直也さん

2.5万 75万 情報考学 Passion For The Future 橋本大也さん

2.0万 60万 ガ島通信 藤代博之さん

2.0万 60万 R30::マーケティング社会時評 R30さん

1.2万 36万 絵文録ことのは 松永英明さん

1.0万 30万 大西 宏のマーケティング・エッセンス 大西宏さん

1.0万 30万 ARTIFACT-人工事実- 加野瀬未友さん

1.0万 30万 On Off and Beyond 渡辺千賀さん

1.0万 30万 閑 niniさん

すごいですねえ。

そういえば切込隊長さんは、以前ネットラジオで「PVは平均9万くらい」と仰っていましたが、そのあたりが個人ブログの頂点付近と見て良いでしょう。

確かに数字もそんな感じです。

これは私的な見解ですが、個人名義のブログで 1万pv/日 を超えた辺りから、ネット社会全体から by Name で認知されるブロガー と考えて良いのではないでしょうか。トップが10万として、1万~10万が全国的ブロガー、0.1~1万が局所的に知られているブロガーと言っても良いかもしれません。

ブログランキングはありますが、登録制なので登録していないブログは入っていない。Alexaというツールを使ってログ解析を行っているようですが、このようなランキングはものすごく面白い。あとは全体を俯瞰できる地図のようなものがあるといいでしょう。

「デジモノに埋もれる日々」では次のように書かれています。

強烈な認知度・影響度を持ったパーソナリティの存在は、これからのネット社会に於いて様々な活動の中でキーとなってくるでしょう。お名前を見ただけでも迫力を感じるこうした方々は、さながらネットコミュニティに生きる 戦国武将のようにも思えてきます。

下記は「ネタフル」から引用。

アクセス解析は他人との比較ではなく、自分軸の楽しみですね。いかに自分の中で切磋琢磨できるか、みたいな。己を磨く。ある時は滝に打たれ、ある時は寺にこもり、そしてある時は山野を駆け巡る。太刀を一振り、己と向き合い、その成長を推し量る。
アクセス解析は武士道と見つけたり。

まだまだ歩兵で、戦国の舞台は遠いのですが、このような世の中から何か新しいものが生まれてくるような期待があります。そしてその戦の中心をめざしたい。ココロザシは大きく持っていたいものです。

いまのところは、まだわらしべ長者なんですけど。

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2005年4月14日

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創造的な対話

そろそろサクラは葉桜になりつつありますが、春らしい一日です。

午前中、FPNを運営されている徳力氏にお会いしました。とてもやわらかいイメージがあって優しそうな方なのですが、知識と人脈、そして先見性の面ではすごいと思いました。業界はほんとうに狭いと思ったのですが、うちの会社の数人ともつながりがあります。

いま進めているビジネスプランのお話をしているうちに、別のビジネスのアイディアをいただいてしまった。潜在的には、こんなことやれるといいけどなあ、と思っていたことなのですが、話しているうちに明確になったという感じです。やりたいことが膨らんでいくのですが、こちらも企画書にしてみようと思いました。

ブログもそうですが、対話することによって考えが明確になり、新しいものが生み出される。創造的な対話というのはなかなかできないものですが、徳力氏はそれができる方だと思いました。驚いたのは、ブログをはじめたのが昨年の春ということ(さらに法学部のご出身だということ。ぜったいに理系だと思っていました)。才能ということもあるかもしれませんが、とにかく考えたら走り出せること、個人を看板にできることが、ブログの強みであり、それを最大限に生かしてきた結果ではないでしょうか。刺激になります。

僕のブログは個人的な雑記であったり、RSSで収集した記事の横断的な解説に過ぎないのですが、あらためて何を書くのか、どこへ向かうのか、考えてみようと思います。会社という看板を外しても通用するぐらいの文章力をつけたい。

日本でも影響力のあるブロガーとして数名の方が突出してきていますが、次を担う方々が登場してほしいし、そのための環境を整えるべきだと思います。

春は、新しいことを始めるのに、ぴったりの季節です。

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2005年4月11日

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安全を求めるよりも

一歩踏み出すと、踏み出してよかったと思うこともあれば、踏み出すんじゃなかったと後悔することもあります。踏み出した先に、あたたかい場所が待っていることもあれば、ハリのムシロが待っていることもある。

ブログや日記、そしてSNSも同じです。表現するという行為は全体的にそうかもしれませんが、表現したことに対してあたたかいコメントをいただいて「書いてよかった」と思うこともあれば、「書くんじゃなかった」と思うことも多い。

ブログによって個人の情報発信が広がりつつありますが、さまざまな新しいことも生まれている反面、ネガティブなことも生まれている。ブログが原因で解雇という事例もありました。

そこで非営利団体のEFFは、安全にブログを運用するためのガイドラインをまとめたようです。

■ブログで恥ずかしい思いをしないで済む方法~米EFFが注意事項を紹介

ブログが普及するにつれて問題も浮かび上がってきた。日記代わりに使っている人が、誰にも知られたくない考えをブログに書いてしまったために友人に知られてしまい、決まりの悪い思いをすることがあるかもしれない。もっと深刻な場合には、ブログで書いたことが元になり職場を追われることもあり得るだろう。こうしたことを踏まえて米非営利団体のElectronic Frontier Foundation(EFF)が、安全にブログを利用する方法をまとめた「How to Blog Safely」と題する文書を発表した。

気になる内容ですが、簡単に紹介されています。企業内において、個人ブログで記事を紹介する場合を想定しているようです。

例えば、劣悪な職場環境について書く場合は、同僚や上司に見つからないようにする必要がある。注意事項としては、詳細な事柄をけっして書かないことだという。

仕事の愚痴は読んでいてあまり気持ちがよいものではありませんが、どこかで発散したい気持ちというのもわかる。ただ、ブログに書いていないで、飲みに行って発散すればいいと思いますけどね。個人的には、愚痴をサカナに飲むお酒はあまり美味しくないので、美味しくお酒をいただくために、飲むときには愚痴はなし、ということにしていますが。

また、ペンネームを使用する場合にも自分の名前を想起させるようなものは使うべきではない。それに加えて、自分自身に関する情報を提供しないことが重要だ。例えば、自分や職場の同僚の誕生日を祝ったことに関する記述などに注意する。

推理できちゃうわけですね。しかし、あーあいつのことだ、とかストーカーみたいに推理している暇があれば、お仕事しなさい、という気もします。

これ以外にも、技術的に匿名性を保つ方法がある。例えば「Invisiblog.com」は無料で匿名ブログサービスを提供している。自分が接続しているIPアドレスをブログASPが記録している場合に備えて、自分のIPアドレスを隠すためのソフトウェアや「Anonymizer.com」という匿名サービスを利用することもできる。

なるほど。しかし、そこまでして。。。というやりきれないものがありました。

結局のところ、いちばん安全なことは「書かない」ことでしょう。人間観察に徹して、他人の書いたものを覗き見ていることほど安全なことはない。

表現に注意して、技術的にプロテクトをかけて、誰にも見られないような環境で書いて、はたして面白いのだろうか。日陰で書いたものというのは、どうしても内容も見せたくないものになると思います。もちろんポジティブな希望を隠れて書くこともあるかもしれませんが、一度ネガティブなループに引き込まれると、延々と続いてしまう。というのは誰かのコメントによって、方向転換することがないからです。

ブログには大きな可能性があると思います。いちばんの恩恵は、コミュニケーションです。メンタルケアという面では愚痴ブログも必要かもしれませんが、「王様の耳はロバの耳」的な場所にしておくのは、もったいない。ポジティブなループを作ることができると、自分をどんどん磨くことができると思います。

感情的な個人攻撃や愚痴の場ではなくて、ビジネスの理想や課題をきちんと語れるような、社会人として成熟した大人の企業内個人ブログ、というものが増えてほしいものですね。

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2005年4月 7日

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機能的な文章

何のために文章を書くのか。この問いは、ひとはどうして生きているのか、という根源的な問いに近いものです。少なくとも僕にとっては、ブログを続けることによって、書くことがすなわち思考することであり、生活であるようにも感じています。

はてなのブログのほかに、ココログの方で4人の書き手が投稿するブログを管理しているのですが、2月から毎月お題を出して書くという試みを始めました。これがなかなか面白い。それぞれの視点で書いた文章を読み、さらに影響されて別の文章を書く。書くことで自分の位置づけをはっきりできるし、考えが深まる。それぞれ、衣装作りに凝っていたり、絵を描いていたり、釣りをしていたり、志向するものはまったく違う(かつて大学がいっしょだったことだけが共通点)。コミュニティというのは共通の趣味があって成り立つものかもしれませんが、このように全然違う志向のひとたちが集うコミュニティというのも刺激になります。

4人のうちのひとりは、別に自分のブログを立ち上げたのですが、そのブログのなかで山田ズーニー氏の「伝わる・揺さぶる!文章を書く」を紹介していました。影響されて早速買ってきて、いま読んでいます。

4569617360伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)
PHP研究所 2001-11

by G-Tools

書く、という行為には、書き手と読み手を文章でつなぐコミュニケーションです。そして「伝わる」ということは、相手を動かすことが重要になる。アルファブロガーがインフルエンサーとして読み手に影響を与える、というのも、伝わってこそ可能になることです。伝わらない文章を書いていても、効果は望めない。

そして、誰を、どのように動かすかによって、書く行為もまったく違ってくる。

上記の本に書かれていましたが、受験の小論文は合格するという(採点するセンセイを説得して合格のハンコを押させる)目的から機能的でなければならない。ビジネス報告書は上司を安心させるためにある。企画書の場合には、これ面白そうだからやってみようか、とクライアントを期待させること(結果として仕事を受託して、提案する会社の側も儲かること)が大事です。小説の場合には感動というココロを動かすための機能が重要になる。この機能を勘違いしていると、文章は機能しない。

戦略的に文章を書く、つまり目的に到達することを意識して書くことが大事かもしれないなあと思いました。どんな分野においても、達人というのはツボを押さえていて、余計な部分を削ぎ落としている。最短距離で目的に到達するのが、達人の領域です。文章の達人というのも、そういうものかもしれません。

文体も機能によって変わります。このブログでは、意識的に「です」「である」調を混在させた崩れた文章を意識しているのですが、ビジネス報告書をこの文体で書いたら機能しないでしょう。

R25を読んでいたところ、憲法前文を俵万智さんや村上龍さんに書かせるプランがあるという記事がありました。サラダ記念日のような憲法前文は面白そうと思う反面、機能的にまったく違うからどうだろう、とも感じています。もちろん実際にお任せするとしたら、彼等も文章の達人なので、文芸と政治を横断して機能的な文章を創出するのではないか、と思うのですが。

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