1億9500万台
戦略立案の資料をまとめています。といっても自社のものではありませんが。
データを収集、引用して加工するのは問題ないけれど、何が面倒かといって、予測ほどしんどいものはありません。5年後がどうなるか、どんな技術動向が影響を及ぼすか、業界はどうなっているかなど、予言者じゃないからわかりません。ほりえもん、じゃなくてドラえもんに頼んでくれ(そういえば声優さんが変わったようですが)、という感じです。とはいえ、シンクタンクやコンサルティングの会社では、その予測をお仕事にしているわけですから尊敬します。
IDGからPC出荷台数の予測が発表されました。
■IDC、PC出荷台数予測を下方修正--2005年は全世界で約1億9500万台
これは前年比9.7%増にあたる数値。IDCは2004年11月時点では、2005年の世界PC出荷台数が前年より10.1%増加すると予測していた。IDCは、成長予測値の下方修正を行った理由として、日本の景気回復が遅れ、米国経済の先行きも不透明であることを挙げている。なお、2005年の出荷額総計は、前年比5.3%増の2090億ドルになると見られる。
いろいろな情報を収集して、その結果を考察するのでしょう。とはいえ、1億9500万台という数字が僕には具体的にぴんとこない。コンサルティング業界の方は、数字というものを重視して、すらすら出てくるひとが多いようです。100万台増えたか減ったかが重要で、その背景を考える。そんな風にアタマよくなれるといいのですが。
「米国のITバイヤーは、2005年に購入の具体的な計画があると口を揃えるが、複数のリスク要因が存在していることから、われわれは米国に関して控えめな予測を発表した」と、IDCのクライアントコンピューティング部門バイスプレジデントRoger Kayは、報告書の中で述べている。「リスク要因には、景気回復の遅れや雇用の伸び悩み、貿易赤字の増大、原油価格の継続的な高騰、国庫に深刻な打撃を与える対外戦争、金利の上昇、依然として安定しない株式市場、家計貯蓄率の記録的な低下などが含まれる」(Kay)
自分の身の回りを見渡すことでせいいっぱいで、世界がどうなっているかなんて意識が及ばない。とはいえ、遠くを眺めると目が癒されるように、大きな世界のことを考えると少しゆったりした気分になります。つらいのは自分ひとりじゃなくて、いま世界が不安定でつらい状態にあるのかもしれません。
投稿者: birdwing 日時: 00:00 | パーマリンク | トラックバック (0)