予測できない未来
先日の日記にも書きましたが、PC業界にも激変の予兆がありました。IBMがPC事業を売却することに決定。売却先は、中国最大手のPCメーカーLenovo Group。レノボグループは、Gartnerによると全世界で第9位の市場シェアを持つ企業のようですが、あんまり聞いたことがありません。
競合企業にとっては、チャンス!でしょうね。顧客の激しい争奪戦がありそうです。レノボはどういう反撃に出るのでしょうか。
DellやHewlett-Packard(HP)などの競合各社が、神経質になったIBM顧客を奪おうとする可能性が高く、さらにそれが大口契約を狙った激しい争奪戦につながる可能性もある。Dell会長のMichael Dellは米国時間7日、ここ数年のPC市場における合併の大半は失敗に終わったという見解を示したが、そういう同社は価格を武器にしてIBM-Lenovoから顧客を奪う可能性がある。HPもしかりだ。
従業員にとっては深刻な不安を生じさせるものでしょう。そりゃそうです。まさかIBMがThinkブランドを手放すとは思いませんから。
■IBM:「オンデマンドコンピューティングとPC事業の両立は困難」
「ノースカロライナで働いている人間は、全員がとても動揺している」とある情報筋は語った。
ところで、先日ノートパソコンを買い替えるにあたって店頭をまわったのですが、最近は白い筐体のPCが多い気がしました。それに対してIBMのPCは黒くて無骨な感じ。どこか精彩に欠ける印象を持ちました。もちろんその重厚感がブランドとして人気のあった時代もありましたが、やはりどこか転換期が訪れていたのかもしれません。
未来は予測できないものです。
サンのCEOも「とにかく、今から50年後を想像するのは非常に難しい」と述べているようです。*1
ただ、未来は創造することができる、かもしれません。
以下のコミュニティに参加してみましたが、非常に勉強になります。恐れを知らないので投稿までしちゃいました。ブログを横断するコミュニティという感じなのですが、とても鋭い切り口からの記事を読むことができます。
■FPN~未来を創造するプロフェッショナルたちのネットワーク
最新の記事でIBMについて言及されていました。
■ブランディング : レノボって何?PCからIBMブランドが消える日
IBMのThinkPadは質実剛健、象が踏んでも壊れないので有名で、私の知り合いも多くの人が愛用しています。
ある人は、一度ThinkPadをマンションの階段で落としてしまい、上から下まで縦に転がったのに、なんとスイッチが入ったという奇跡を目の当たりにしてからずっとThinkPadだそうで。
なるほど。品質が保障されているわけですね。Thinkブランドの動向を追ってみたい気もします
*1:「サンCEOのマクニーリ、加工写真にまんまとだまされる」 http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20079568,00.htmという記事からの引用です。えーと、これはちょっと余談的ではありますが、講演に使った1954年当時の人がコンピュータを想像した写真は、潜水艦をバックに撮影した合成写真だったようです。このタイトルはちょっとひどい気もしますね。とにかく、写真にしても記事にしても引用するときには、まずその信憑性を疑ってみる必要はあります。
投稿者: birdwing 日時: 00:00 | パーマリンク | トラックバック (0)