直感的であることの優位性。
台風が来日してトウキョウをはじめとして関東は凄いことになっています。えーと、来日ってのはアーティストみたいで変ですね(笑)。上陸でしょうか。雨と強風に吹き飛ばされて、傘がおちょこになっているひとを何人もみました。ビニール傘は面白いようにへなちょこになります。と、面白がっているうちに自分の傘がへなちょこになりそうになって困惑。
軟弱なぼくは(風邪をひいていることも言い訳にして)、早めに会社をあがろうとしたのですが、会社から10メートルぐらい歩いたところで「お客様から電話が入っています」という携帯電話に呼び出されて、急遽、会社に引き返しました。それにしてもお客様も、この台風の日に大変です。会社に残っている同僚たちも大変です。みんな帰ることができたのでしょうか。強風と豪雨が吹き荒れるあらしの夜に、あまり無理しないように、と思いました。長男くんは明日は3時間目から授業、次男くんの幼稚園はお休みのようです。じゃあ、ぼくも・・・休めません(涙)。
というわけで、本題。
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たとえば、ざわめくフロアで誰かと待ち合わせるときのこと。
行き交う雑踏をさっと見渡しただけで、待ち合わせの相手の場所を感知し、その姿がすっと目に飛び込んでくることがありませんか。視線というよりも心のセンサーがキャッチして、直感的に待ち合わせるひとを探し出すわけです。勘が働く、というか。
その検索能力は、コンピュータよりも優れているかもしれません。コンピュータの場合には、たぶんひとりひとりの情報を端から合致しているかどうか処理していくことでしょう。けれども人間は、直感的に会いたいひとを探し出す。
まったく会ったことがないひとを直感的にいっぱつで発見した経験が、ぼくにはかつて一度だけありました。フロアを見渡して、このひとかな?というセンサーが働いた。それはもう偶然としかいいようがなかったのですが、そんな奇跡的なこともたまには起きる。だから人間って楽しいですね。一方、何かを探しているうちに、求めていたものではなかった別の素晴らしいものを発見することもあります。セレンティビティというようですが、そんな偶然も楽しい。
人間の顔を認識する技術も、セキュリティの分野を中心に急速に発展しているようです。その技術の応用として、最近のデジタルカメラは賢くなりました。人間の顔を認識してピントを自動的に合わせる。さらに昨日、ソニーのサイバーショットに「スマイルシャッター」機能が搭載されたというニュースがありました。笑顔を感知するようです。日経産業新聞の記事から以下を抜粋します。
スマイルシャッターはカメラが笑顔を検出して自動的にシャッターが切れる機能。子供の自然な笑顔などを逃さず撮影できるという。事前に笑顔を撮りたい被写体の顔を選択すると、一度に最大6枚まで笑顔のたびに撮影できるという。
■ソニー製品情報|Cyber-shot<サイバーショット>|DSC-T200
上記の製品情報サイトでは、タッチパネルの体験コンテンツもあるようです。
この機能があれば、一度だけ笑顔を登録すれば、笑顔の瞬間に自動的にシャッターを切ってくれるようです。うちのアマノジャクな次男くん(4歳)はひねくれた芸能人のように写真嫌いで、わらってーというと変な顔をする。じっとしてーというと動き回る。だからこのカメラをひそかに向けておいて笑わせることができれば、自然な笑顔の写真が撮影できるかもしれません。とはいえ、自動的に笑顔に合わせて撮影できるのは便利ですが、あーっいまの最高の笑顔撮り逃したっ(泣)という瞬間がいいと思うんですけどね。個人的には。
昨日、天文画像をきれいに撮影する「Lucky Imaging」という記事を紹介しましたが、消えてしまう「いま」をきれいに残そうとする人間のこだわりにはすごいものがあると思いました。写真や動画というのは、これからもなくならないのだろうな、という気がします。
直感的という観点から操作性について考えてみると、デジタルカメラをはじめ携帯電話、携帯音楽プレイヤーなど、デジタルなガジェット(小物)でも、直感的に操作ができるインターフェースが求められていると思います。
まさに本日、米国のAppleから「iPod Touch」が発売されました。さっそくGizmodeのサイトに操作の動画が掲載されています。
■iPod Touchを触ってみたよ Gizmodo Japan
Appleの製品情報サイトはこちら。
■iPod Touch
http://www.apple.com/jp/ipodtouch/
すげーっ!!これほしいっ!!日本の出荷は28日以降のようですね。うーむ、最初は手に入らないんだろうな。クリスマスには買い替えようかな、iPod。
要するに、iPhone-電話機能=iPod Touchなのですが、なんとなくかつてのSONYのPDAに似ているとはいえ(苦笑。どこやっちゃったっけかな、あれ)、ビジュアルで直感的に操作していく画面が素敵です。余計なボタンもなくて、すっきりしたスタイルもいい。
願わくば、パソコンがこうなるといいなあ。難しいことは何も考えずに、直感的に使えるようになってほしい。21世紀、まだまだ面白くなりそうな感じで、わくわくしました。物欲のほうも盛り上がってまいりましたが、なにしろ先立つものが少ないゆえ・・・(泣)。
投稿者: birdwing 日時: 23:06 | パーマリンク | トラックバック (0)