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2005年11月10日

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ムラサキでいこう。

なんだか「ムラサキでいこう」と書くと、居酒屋の村さ来へ行こう、みたいなイメージもありますが、そうではありません。

少し前に、29manとして知られるブロガー渡辺英輝氏が、はてなの近藤氏とパネルディスカッションをするという贅沢なイベントがあったのですが、その場で、渡辺氏が「いま、セス・ゴーディンの著作を読み直している。彼の著作は古いんだけどいまもなお新しい。というか、彼の言っていることが現実になっているんだよね」というようなお話をされていました。

渡辺氏といえば、販促会議12月号の表紙ジャックをしています。ぼくは宣伝会議、販促会議の大ファンで愛読者でもあり、先日、書店に行ったときに販促会議の表紙を拝見して、おお、これは渡辺氏ではないか、ブログの表紙にあるイラストとそっくりであることだなあ、そういえばセス・ゴーディンって言ってたよな、ということを思い出しました。そこで、ちょっと古い(2004年の2月に発行)のですが「「紫の牛」を売れ!」という本を購入しました。ちなみに、同時に買ったのはダン・ギルモアの「ブログ 世界を変える個人メディア」です。

この紫の牛本がですね、すいすい読めて面白い。しかも、前半の方では、ドン・ペパーズとマーサロジャースの本や「キャズム」など、さまざまなマーケティング本を横断してさらっと端的に俯瞰してみせて、俯瞰的な思考を標榜するぼくとしては、いいな!と思いました。ごちゃごちゃと難しいことを書いた本は多いのですが、これほど簡単な言葉で、しかもさーっと俯瞰した文章に出会うのは久し振りです。とても気持ちよかった。

まだ半分ぐらいしか読んでいないのですが、彼が言いたいのは明確で「目立ちなさい」ということ。つまりそれが「紫の牛」なのです。マザー牧場で牛を眺めていると(本文中はマザー牧場じゃありませんが)、牛っていいなあ、和むなあ、癒されるなあ、と思うが、次第に、どれもこれも白黒じゃん、もー牛いいですっ!と思うようになる。馬はいないの?とか、羊はどうした!シープ、プリーズという気持ちになる。でも、そのなかに突然、紫の牛が登場したら、げ、なんだこりゃ、変なの!と注目する。

さまざまな刺激や手法が繰り返されて、ぼくら消費者の思考は磨耗している。だからこそ、強いインパクトを与える製品やメッセージが必要であり、そのために注力すべきである、ということ。そして紫の牛なんてものが現れたら、「おい、あのムラサキの見たか?」のように口コミで広げることができる。

ところで、またまた関係ないところに考えがとんでしまうのですが、ムラサキってどんな色だったっけ?と思いました。ぼくの頭のなかには、ぼんやりと紫色が浮かんでいるのだけど、それがあっているのかどうか。あるいは古文では、紫式部などがありますが高貴な色であったような気もして(ほんとうに国文出身なのか??)、紫がひとに与えるイメージはどうだろう、とか。大学のゼミの先輩が、色彩心理学の関連のお仕事をされていて、いつか本をいただいたような、ということも思い出したりしました。

Googleで検索したところ、色事典というページを発見。秋田公立短期大学の助教授をされている方のページらしい。その紫に関する解説では高貴な色、静けさというよいイメージがある反面、欲求不満や不信感、不吉などのマイナスなイメージもあり、「アンビバレントな色」などとも書かれている。日本語で紫を示す色を抜粋してみると、浅滅紫(あさけしむらさき)、菖蒲色(あやめいろ・しょうぶいろ)、薄滅紫(うすけしむらさき)、梅紫(うめむらさき)、江戸紫(えどむらさき)、紫苑(しおん)、紫紺(しこん)、灰紫(はいむらさき)、半色(はしたいろ)、鳩羽紫(はとばむらさき)、藤紫(ふじむらさき)、などがある。この文字だけを見ていても趣きがある。いろいろないろがあるもんです。そして、これは青だろうか、ピンクだろうか、という微妙な境界にある色もある。もう少し掘り下げてみたいのだけど、そのためには色彩に関する基礎知識が必要になってきそうです。ついでにパープルという語から連想する音楽としては、ディープ・パープルだったりパープル・レイン(プリンスの曲。一時期、変な記号のひとになりましたが)だったり。

ともあれ、安全な路線よりも、ちょっと危険だけれども目立つ路線をめざしたい。どんなに失敗しても、高貴な志だけは持っていたい。そうだ、ムラサキでいこう。そう思いました。

+++++

■紫の補色は黄色だったかと思うんですが、本の装丁もインパクトがある。

4478502242「紫の牛」を売れ!
門田 美鈴
ダイヤモンド社 2004-02-20

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投稿者: birdwing 日時: 00:00 | | トラックバック (0)

2005年4月 1日

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エイプリル・フール

4月1日。入社式が行われた会社も多いのではないでしょうか。

電車のなかで、まだ身体に馴染んでいないスーツを着た新人さんを見ると、とても初々しい。気持ちをリフレッシュして頑張ろうという気持ちになります。

そして今日はエイプリル・フールでもあります。

僕だけでしょうか。RSSリーダーに表示されたタイトルを、これはウソなんじゃないか?と疑いの目で読んでいるのは。

ケータイWatchだったかと思いますが、新型ケータイ電話が発売、というウソの記事を数年前に読んだ覚えがあります。内容は忘れてしまったのですが、杖型携帯電話というような写真入りの記事でした。サイトのデザインもまったく同じ。今年はおふざけの企画はないようですが、そんな面白い試みもやってほしいですね。

以下の記事は、本当ですか?と思いながら読みました。

■ライブドア、ホリエモンの「想定内」着ボイスを4月1日限定配信

ライブドアは、同社の携帯向けサイト「携帯版 livedoor」で、堀江社長(ホリエモン)の着ボイスを4月1日限定で無料で配信する。

ここまではいいのですが、次です。

今回配信されるのは、ライブドアの堀江社長の着ボイス。「メールがくるのは想定内です」「この電話、業務提携しませんか」といった着ボイスが用意されており、4月1日だけの限定配信となる。

いろいろと叩かれていますが、自虐的にここまでやってしまうと、逆に楽しいですね。とにかく話題づくりはうまいと思います。「想定内」、流行語大賞を狙っているのでしょうか。

さて、昼食をとりながら書店に立ち寄ったのですが、久し振りに宣伝会議らしき本を見つけて購入しました。ところが、その本は表紙がくすんだ黒っぽい色。いままで宣伝会議といえば、白に人物写真の表紙だったので、えーと、これでよかったんだっけかな、もしかして宣伝会議のニセモノだろうか、それとも別冊が出たのだろうか、別冊なら買うのやめとこうと、一瞬躊躇しました。

別にエイプリルフールだから黒くしたわけではなくて、宣伝会議は50周年を迎えるにあたって隔週化するようです。1日には黒の宣伝会議(デジタル中心)、15日には赤の宣伝会議(グローバル情報)が発行されるとのこと。50周年おめでとうございます。

宣伝会議の表紙も変わったことだし、このブログもリニューアルだ、と思ってデザインテンプレートをいろいろと試してみたのですが、いまひとつしっくりこない。結局、元のデザインに戻してしまいました。気分だけはリニューアルするつもりです。

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2005年2月 1日

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技術マーケティング

さすがに3週間休みなしで走り続けると、エネルギーが切れかけてきました。ブログを書く気力も、情報を収集する気力もありません。とはいえ、明日の午前中に報告書を納品すれば(ほんとうに)ひと段落です。

一日に一度は書店に行かなければ落ち着かない性格なんですが、最近は書店に立ち寄る時間すらありません。とはいえ、先日プレゼンが終わって、やっと本屋に行く時間を捻出して買って読んでいるのがこの本です。

図解でわかる技術マーケティング (Series Marketing)図解でわかる技術マーケティング (Series Marketing)
ニューチャーネットワークス 高橋 透 福島 彰一郎


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日本能率協会から出ているこのシリーズの本は、何冊か持っています。実務的なので、知識を広げるための本としてはいまひとつな気もしますが、考え方を整理する上では使い勝手がよいかもしれません。

対話マーケティングとか、モバイルとか、そんなシリーズが多かったのですが、今度は技術マーケティングですか。ちょっと漠然としている気がしましたが、マーケティング用語や考え方の再確認も含めて参考になります。

それにしても読んでいる本も仕事に関するものばかりです。
やれやれ。

投稿者: birdwing 日時: 00:00 | | トラックバック (0)

2005年1月20日

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リラックスする色

いい天気です。とはいえ仕事が忙しくなりました。来週の中盤まで、かなり追い込まれています。が、充実しています。このテンションを維持していきたい。

オーバーフローしそうな自分を、落ち着け、落ち着け、となだめているのですが、気分と色は、関係しているのかもしれませんね。記事自体は昨年の12月のものですが、忙しさのなかであらためて電通「トレンドボックス」の記事に目をとめました。

■2005年のテーマカラー~落ち着き、エコロジーの緑~

2004年は、自分のテーマカラーとして「元気」「前向き」な「オレンジ」や「赤」をあげた人が多かったとのこと。今年は落ち着きの「緑」。机の上にあるグリーンアップルのガムも緑です。そういえばコンビニに行くと、このガムを買ってしまう。

2005年のあなたのテーマカラーをたずねたところ、「緑」(14.0%)と回答した人が最も多かった。次いで「オレンジ」(11.3%)、「白」(9.8%)、「青」(9.5%)、「赤」(8.8%)の順であった。

男性と女性でもテーマカラーの順位は変わるようです。女性は、「オレンジ」「緑」「白」「黄」「ピンク」の順とのこと。

2005年は、多くの人が前向きな気持ちをもっているものの、ただがむしゃらに進むのではなく「全速力かつマイペース」や「無理しない、でも、諦めない」など、自分のペースや自分らしさを失わずに、無理せずに進んで行きたいという気持ちが強くなっているようだ。肩の力を抜き、自然体で前進する消費者の動きに注目していきたい。

なるほど。ちょっと力が入りすぎている気もするので、この辺で深呼吸。肩の力を抜いてみますか。

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2005年1月 5日

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ファイナルウォーズ。

年が明けて心機一転。一気にスパートをかけたい気持ちもありますが、息切れを起こしそうなので、はやる気持ちを抑えつつ、ゆっくりと着実に踏みしめていきたいと思っています。そんなわけで昨日に引き続いて軽めの話題から。

年末に息子(長男)とゴジラの映画「GODZILLA FINAL WARS」を観にいったのですが、シリーズ50周年らしく、パンフレットがCD-ROM付きの豪華版でした。

ゴジラ FINAL WARS スタンダード・エディションゴジラ FINAL WARS スタンダード・エディション
松岡昌宏 菊川怜 北村一輝


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家に帰ってから息子がCD-ROMを観たいというので、やはり年末に買ったノートパソコンで観ようとしたのですが、QuickTimeがない、とのメッセージ。当然、バンドルされていると思っていたので、ちょっと驚きました。プレイヤーだけでなくiTunesとComboになっているため、独自の音楽再生ソフトが売りのパソコンにはバンドルしていないのかもしれません。

とはいえ、iPodの爆発的な人気もあり、Appleの話題が目に付くようになりました。IT業界は、業界地図が塗り替えられるような大きな動きが目立ちますが、なんとなくAppleも元気なような気がします。

■アップル、新ソフトウェアスイート「iWork」を発表か


iWorkの名称で時間請求アプリケーションを販売してきたIGG Softwareが、同プログラムの名称をiBizに変更した。同社のウェブサイトにも反映されているこの名称変更に先だって、Appleがワードプロセッサとプレゼンテーションソフトウェアを組み合わせた自社製スイートの提供を計画しているという噂を複数のMacファンサイトが掲載していた。

気になるのはMicrosoftとの関係ですが、Macintosh版Officeは開発を続けるようです。

ビジネスとは関係ないのですが、Logicという音楽ソフトもいつの間にかAppleブランドになっていて、Windows版がまったくないのが寂しかったりします。

iPod関連では次のような記事。

■iPod用に落下検知技術を特許申請していたアップル

■フラッシュメモリiPodは本当に登場するのか

ハードディスク搭載型のプレイヤーでは勝ち組ですが、今後、フラッシュメモリ搭載型にも参入するのでしょうか。

ハードウェアだけでなくエンターテイメントという広い意味でも、次のような記事がありました。

■エンターテインメント業界の潜在的脅威はAppleとMS

また、AppleとMicrosoftがエンターテインメントビジネスを脅かす競合相手となる可能性があると見ていることも判明。現在この市場でどちらの製品が優れているかとの問いでは2対1でAppleに軍配が上がったが、Microsoftも力を強めているという。

エンターテイメント業界に対する怪物として、脅威となっているようです。

「GODZILLA FINAL WARS」では、ガイガンなど往年の怪獣をばたばたなぎ倒していくゴジラが圧巻でした。業界のゴジラになる企業はどこでしょう。

*1:さらに関係ないのですが、Cubaseのスタインバーグ社もヤマハに買収されました。音楽制作ソフトも業界再編が進んでいる気がします。

投稿者: birdwing 日時: 00:00 | | トラックバック (0)