会社の２つ年上の先輩と飲んだ。おかみさんがひとりだけのこぢんまりとした飲み屋で、仕事の愚痴はひとつもなく、知識のひけらかしや自慢話もなく、大人になるってどういうことなのか、子供たちに何をしてあげることができるのか、しあわせって何なのか、理屈っぽくなく、熱く語らずに、淡々と話した。劇団をなぜやめてしまったのか、なぜ再びやらないのか、その理由を聞いて納得した。焼酎のボトルをほとんど空けてしまったのに、飲んだあとも頭は冴えていて、４時間も話していたのにまだ話が足りなかった。
いまの会社に勤めていることが、しあわせだ。少なくとも、こういう先輩に出会えたことを、今日のところは感謝したい。そうして、ずっと、こんな風に誰かと飲みたかった。
帰り道、月夜が明るい。時々、雲に隠れるけれど、月は決してなくなったりしない。
投稿者: birdwing 日時: 01:41 | パーマリンク
ふたりに対等に愛情を注ぐのは難しい。
といっても子供の話で、上の子にはどうしても厳しくなってしまうし（長男だから）、下の子にはどういうわけか甘くなってしまう（次男だから）。そんなわけで、上の子は、ちょっと自信がなくてひとの言動を気にするようになってしまったし、下の子はやりたい放題です。とはいえ、長男が嫌いだというわけではなくて、どちらかというと（頼りない）彼のことが大好きだ。ここだけの話だけれど。
昨日の夜、上の子とふたりで近所のお祭りに出かけた。カブトムシが売っていて、「どうする？ほしい？」と訊くと、「うーん」と首を傾げている。ほしいくせに。家にはカブトムシの本が３冊もある。買ってあげた。500円でオスとメスと２匹。長生きはしないんだろうなあ、と思いつつ。
夜道で久し振りに彼と手をつないだ。ああ、こんなに大きくなっちゃったんだ。そんなことを感じた。ちなみに次男は手をつなぐのを異常にいやがる。彼女が出来たらどうするんだ？ と、どうでもいいことが心配になる。
カブトムシのオスはじーっとおがくずの中に潜っていて、メスはがさごそ動いている。うちの兄弟みたいだ。
投稿者: birdwing 日時: 07:36 | パーマリンク
コンビニで買ってみたのですが、美味しいけどいまひとつ。なぜだろうと思って、じっとラベルを見てみると、抹茶「と」カルピスって書いてある！ 抹茶カルピスじゃないんだ。抹茶カルピスでいこうとしたら、おえらい役員さんから「カルピスブランドをなんと心得るかっ」とか、お叱りを受けたのでしょうかね。それとも、なんとなく抹茶ブームでつくってみましたが自信ないなあ、ちょっと出遅れちゃったし、という消極的名思いがあって「と」？
抹茶とカルピスってどうでしょう。 混じってるんだから「と」はないだろう、と思うのですが、抹茶とカルピスが仲良しになれない感じの「と」の隙間感が、いまひとつの原因のように思えてきます。でも、こんなもん作って誰が飲む？という飲み物なんてほかにもいっぱいあるんだけど。しかも、そういうのを好んで飲んじゃうのですが。
投稿者: birdwing 日時: 23:47 | パーマリンク
多摩川かどこかで花火大会らしくて、夕方にどーんという音が聞こえました。そういえば浴衣姿の女性の姿もずいぶん見たっけ。この音を聞くといてもたってもいられなくて、「花火、見にいこう！」と家族を誘ってみたのですが、全員「えーいいよ」という返事。のりがわるいなあ、きみたち。
でも、そこで気がついたのは、少年時代に父親に連れられて花火大会を見にいってどきどきしたり、夏休みに田舎で夕ご飯の後で花火をした経験があるのは、この家では自分ひとりということ。父親はロケット花火が好きで、カラスを追い払うためという口実で、昼間っから、ひゅーぱぁーんとか発射していました。牛乳ビンに立ててね。
そわそわしながら気付いたら花火の音は消えていて、思い出だけが残っていたという。ちょっとさびしい。
投稿者: birdwing 日時: 23:51 | パーマリンク
「宿題が終わったら、好きなことをしてもいいよ」ってちいさな頃に言われた気がする。いや、いまでも子供に言っている。
たまっていた仕事（宿題）が片付いたので、異業種交流会とやらに行ってみました。何も食べないでアルコールを摂取して、ありったけの名刺を配りまくり（ほんとうに全部なくなった。明日からどうしよう）、かわりに名刺ホルダーがぱんぱんに分厚くなるぐらい名刺をいただき、はて？わたしは何をやっているのでしょう、と思った。名刺コレクターか。そんなんじゃなかった気がする、ぼくがやりたいことは。気晴らしになると思ったんだけど、かえって疲れた。
宿題が終わったら好きなことをしよう。ひとりでもいいじゃん。
やらされていることではなくて、やりたいことを。
投稿者: birdwing 日時: 02:17 | パーマリンク
